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貴方の癖

知ってる。





全部知ってる。





貴方が私に嘘を付いている事なんて、わかってる。





それでも私は、貴方に無理をさせ続けるんだね。





大丈夫。





そんな事を言っても、大丈夫じゃない事なんて知ってる。





貴方が無理をしている事、私が無理をさせている事。





全部知ってる。





貴方は嘘をつくとき、自分の手首を握る。





そのわかりやすい癖に、貴方は気付いていないの。






貴方が私に愛を囁く時、貴方の手は私の頬にある。





貴方が今日を語る時、貴方の手は私の手の中にある。





貴方がいつもと違う顔をした時に私が




「大丈夫?」





そう聞くと、貴方は答える。





「大丈夫」





って。





そんな時、貴方の手は貴方の手首を掴んでる。





全部、全部知ってる。





でも私は、貴方が何を我慢しているのか知らない。





それだけで、私は貴方を何も理解していない様な気持ちになる。





全部知ってる。




でも、何も知らない。





貴方が何を我慢しているのか、知っているのは貴方だけ。





貴方になれたら、どれだけ貴方を理解できるだろう。

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