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ある人間

貴方は、自分が生きている意味を考えた事があるだろうか。





自分の価値を、考えた事があるだろうか。





ある人間は、そんな事を考える事がないくらい楽しく過ごしていた。





でもそんな人間が、自分の価値について考える様になる。






何故自分は生まれてきてしまったのか。





何故自分が、こんな事を考えてしまうようになったのか。





何故自分は、こんな辛い思いをするのに生まれてきてしまったのか。






そう、考えるようになる。






その人間は、自分の体に傷をつける。





その痛みが、出てくる血が……その人間を支えた。






傷を付けているのに、自分を癒している。





その人間は、自分で何がなんなのかさえ分からなくなる。






何故、生まれてきてしまったのか。






貴方は、考えた事があるだろうか。







一緒に住んでいた家族。





自分に愛を与えてくれていた家族が消えてしまう。





そんな事は、当たり前のように待ち構えてる。





それなのに、何故その現実から逃げられないのか。






何故、生まれてきてしまったのか。





「そんな疑問、いらないよ」






貴方が生まれてきた理由。





それは、親の間に愛があった証拠。





貴方は、2人が愛し合っていた事の証明。





その2人が離れてしまう事があっても、そこには愛があったという証拠。





貴方が、証拠。






貴方の価値は、言い表すことなんてできない程尊いもの。






例え愛している人が消えてしまっても、貴方はその人に愛を与えた。






愛を、受け取った。





自分を傷つけてしまう人は、生きたいから傷つけている。






傷の跡は、戦った証拠。






貴方が間違っているなんて、思わない。






何故生まれてきてしまったのか。






それはきっと、貴方が幸せを感じるため。






ある人間は、そう貴方に言いたい。

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