登場人物紹介1
[サーシャ・レヴィアス]
容姿端麗、頭脳明晰の女ガンナー。かつて栄えた帝国、トゥアスが研究していた不老不死の最初にして最後の成功例。今はもう過去の武器とされるリボルバー『クロノス』と『カイロス』を得物に戦う。
かつてトゥアス帝国の王女にして生き残りであったカタリナと、彼女の子であるジェイロードと共に旅をしていた。二人を母と兄だと信じており、ジェイロードに対してもそれなりに慕っていたが、彼が母であるカタリナを殺してから関係は一変し、殺すか殺されるかの相容れない関係となる。
過去の予言書(帝国を失った世界にとって、唯一過去の文明を知ることのできる魔法の本)を巡る争いで二人の勝負は決し、サーシャが勝利を収めたが、ジェイロードの望みには敬意を持っている様子である。
その後は予言書の戦いを共にした魔術師フレイ・リーシェン、剣士クリフ・パレスンと旅を共にしている。
頭の回転が早く、それ故か口を開くとかなりの毒舌家。損得を重視し、褒められれば謙遜をせず、貰えるものは遠慮をしないという、ある意味の正直者。
本人曰く、年齢は25歳だが、見た目は18歳前後である。不老不死の体に対して苦々しい思いを抱いており、それを見抜いているフレイとの関係にも変化が見られる。
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[フレイ・リーシェン]
天才魔術師ファーレンの孫。周囲の期待を受けて育ったが、祖父に実力を見限られ、できそこないのレッテルを張られて育つ。故郷アンブロシアを出て、魔術師としての力を生かしてその日暮らしの生活を続けている。
ファーレンの作った過去の予言書を巡る戦いに巻き込まれ、サーシャの秘密主義で自分を駒としか見ていない様子に嫌気がさすものの、その生き様と気概に惚れ、ついていくことを決める。
後にファーレンが自分を見限った理由が、非業の死を遂げた父フォルカーと同じ道を辿らないようにするためと知る。
予言書争いでは、同郷であり、天才と謳われながらも同じ様にファーレンに人生を狂わされたアイルーク・ハルトと戦い、辛くも勝利を収めている。
性格は短気、いじめっ子体質で常にツッコミ役。魔術師には珍しく好戦的な性格で、喧嘩を売られると素手で対抗する乱暴者。しかし、母エメリナの手で育てられたせいか女性と子供には弱い。
予言書の一件で、毒をうけたサーシャに解毒剤を口移しで飲ませた所を見られて以来、クリフにサーシャとの関係を疑われている。
現在は25歳。蛉人ヴァルナを使役する。
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[クリフ・パレスン]
ルクスブルム傭兵学校出の剣士。傭兵学校で首席の成績を収めるほどの実力者だったが、故郷を失ったショックと元々の臆病な性格も相まって剣を振れなくなった。
それでも日雇いの仕事を探して彷徨っていた所をサーシャに見出され、巻き込まれる形で過去の予言書を巡る戦いに参加することとなる。
見た目は童顔で、柔和な性格。 女性や子供に何故か気に入られ、好意を持たれることも多いが、当の本人はそういった面に非常に疎い。
予言書の戦いでは、殺人人形のシルヴィ相手に苦戦を強いられる。自律した精神が芽生えたシルヴィのクリフに対する想いを理解した上で、まともに機能しなくなっている殺人人形としての彼女を解放する。その際右腕を失い、隻腕となる。予言書の戦いの後からは、主に自己防衛の為に剣を振るうようになった。
色々あってフレイとサーシャの関係に盛大な勘違いをし続けているが、フレイが怖いので胸の内に留めている。
現在は26歳。
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