君の好きだった歌
君の好きだった歌を聴いているよ
なぜ、君は出逢った時からこの歌を聴いていたの?
切ないよ
なぜ、僕に何度も聴かせたの?
こんなに冷たい冬の中、もう逢えない
ひとりぼっちで雪を見ているよ
君は知っていたの?
その通りになったね
君も僕も
僕の好きな歌を聴いていたよ
最近好きになったもうずっと前の歌
震えた
静止してた言葉たちを
メロディが頭の中で過激にシェイク
脳天突き破り噴き出した 高く遠く
自分はちっちゃい
大きな山を越えてみたくなった
もしかしたら越えられるかもしれない
不思議だね
言葉だけじゃ伝わらないとき
メロディが言葉を彩り繋げてしまうよ
遥か遠くの大空へ雲をすり抜けて光速で
宇宙まで届いたとしたら
そうしたら歌は地球を見下ろして世界をまわる
何かに気付く人がいて救われる人がいるかもしれない
たとえ歓びの歌じゃなくても
忘れられない想い出の歌を聴いているよ
愛しくて哀しくて虚しくて優しい想い出
息が出来ないほど苦しくなる歌
だけど好きでたまらないよ
君と僕とどこかの誰かたちの
色んな温度の涙を拾い続けてくれた
涙は幸せの記憶なんだって誰かが言ってた
歓びだけが幸せとは限らないんだね
今なら、わかる気がする