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生徒会長  作者: 神崎貴衣
4/4

本山綾未的、日常。

.......

Q:いつまで、この状況が続くのでしょうか?

A:即刻、生徒会執行部が解決させていただきます。

Q:なぜ、先生たちが解決させないのでしょうか?

A:もし、万が一の時に責任を取るのが嫌だからです。

Q:では、なぜ生徒会執行部は解決してくれるのですか?

A:生徒会は生徒のためにあるからです。


以上本年度、生徒会生徒会長松本空君へのインタビューでした。


記:新聞部部長 本山綾未


「.....まあ、いいんじゃないか。」

空は、透き通るような、心地の良い声で発効前の学校新聞から目を上げながらそう言った。

私はこの声が大好きだ。心が洗われた気分になれる。

ああ、しあわせ!ホント、幸せ~

女子副会長になれて本当に良かった。(しかも、空君の指名だもん!超嬉しい)

新聞部の部長もやっていて大変だけども、

でも でも!そのかわり女子副ならいつでも理由をこじつけて空君に会える!(最高よ!)

アヤミ的一人妄想劇に没頭していると

「どうかしたかぁー?ニコニコして~」

村田がニカニカしながら、私に聞いてくる。(こいつまさか、私が空君好きなの知ってんのか?)

「う、うん。なんでもないよ。」

いつもの良い子ちゃん優等生スマイルを見せつける。

「ん~、ならいいけど。」

すぐに興味をなくしたように、村田はそばにあったチョークを持って黒板に、

青い狸を書き始めた。

(なかなか、うまい。日本産になっている。私が描くと中国産になるのはなぜだろう?)

それにしても、危なかった。村田が飽きっぽくてよかった。

村田が、黄色い狸も書き始めたころ

引き戸のガラス窓に人影が見えた。出雲かな?

カラカラッカっ

たてつけの弱そうな引き戸を足で開けて(礼儀正しい奴だと思ってたけどそうでもないのか)、大荷物で出雲は入ってきた。

いつもはクールに決めてくるくせに今日は、そうでもない。(足で戸をあけるくらいだからな。)

「何か、ありましたか?」

私はニッコリスマイルで可愛く少し高めの声で聞く。

コレ男子に結構効くんだよねぇ

普通の人間だったら、私の美貌(?)を持ってメロメロよ

.....たぶん。

「これもって、」

人がモノを聞いているのに無視して、

女の子に自分の荷物持たせるなんてどんな根性してんのよ、コイツ。

まあ、学年首位のがり勉君は、女の子なんて興味なさそうだけどね。

そんな、出雲が私に持たせたのは、見た目の割に軽い段ボールの箱、、、意外と優しいじゃん!とはいかず、見た目通りに重い段ボールだった。

「ぅ、うお、ぅ.....」

変な声を出しながら、フラフラ黒板の前まで運ぶ私。偉い、偉い。

抑えろ、抑えるんだ、今出雲を殴ったら、私の株が大暴落だ。抑えるんだ!私の怒りと拳!!

「あーさんきゅー......。」

........いつか、いつか巡りめぐって誰かが出雲を殴ってくれると思って抑えよう、な、頑張れ綾!


ハアハア言いながら、私はバカモ(出雲のあだ名今決めた)に尋ねる。


「この箱何が入ってるの?」

え、わかんねえの?メンドクサっという顔しながらバカモが

「その箱は...」

「その箱には、アンケートが入っているんだよ。本山さん」

バカモにかぶせるように、空君が教えてくれた(優しい。この点が、バカモとは違うわ)

何のアンケートだろうか?うーん??

新聞部に顔も出さないといけないケド、生徒会の仕事をおろそかにすると大変だ。

分からな~い、どうする!聞くか!!

「あ、アンケート?」

ぁ、失敗。アホみたいじゃんか、アンケートって何?って聞くのが普通だろうが!

しかし、空君は優しい。(さすがだ。)

「そう、アンケート。このアンケートの分析が、この生徒会の最初の仕事さ。」

ニッコリ笑いながら空君はこう続けた。

「じゃあ、頑張ってアンケートの分析を始めよう!!」

「「「おーう!!」」」

この空気大好きっ!


本山綾未、今日も一日(あと、半日以下だけど)頑張ります!!



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