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支離滅裂処方箋

作者: 松浦 慶
掲載日:2011/08/16

ねぇ、どうして?

何が面白い?


好きなもの。無い。

欲しいもの。無い。


なりたいもの。賢者。

やりたいこと。ただ寝る。


おかしい?

寂しい…。


僕は孤独。

孤独は異端。


だから?

だから何さ。


嘘。人は皆孤独。

孤独感がそう思わせる。


己の壁が

内なる壁がそうさせてる。


言葉遊び。虚しい。

何に憂えてる?


…わからない。

手応えがない。


何かおかしい。

みんな気づいてくれない。


嬉しくない。

楽しくない。


時間は黙って過ぎる。

僕はこの世に必要?


否。恐らく否。

僕も然り。世界を求めない。


月が見える。

或いは他の人も…


他の人も考えてる?

あの月を見て。


何故物語を紡ぐ?

所詮は誰かの真似に過ぎない。


でも少しずつ違うんだ。

では本物は何処にある?


僕はここにいる。

ここにしか僕はいない。


そして僕はここにある

唯一の意思を司る。


だから、この僕が本物?

違う。


そしたら君の中では偽物。

意思は無数に在る。


君って誰?

一体何を考えているんだ?


いつまで続くんだ?

この意味不明な茶番は。


誰も教えてくれない。

僕も教えられない。


能力が無いから。

虚数解だから。


命題はインチキだ。

比喩と誤魔化し。


全てが平べったい言い掛かり。

単なる御託の羅列。


でも、僕の心は有る。

方向性を見失った心が。


それを動かしたいとも

殺めようとも思わない。


まるでゼロベクトル。

見捨てられたローファー。


でもそうはいかないんだ。

時は無情にも刻まれる。


毎日あの坂を右折して

行きたくもない場所へ赴く。


そう、

あのローファーを履いて


進むべき方向を

定めよと迫られる


平べったい言い掛かりみたいな

大した意味もない


この指南書を片手に持ち

ただ歩む。ひねくれた道を。


時々転ぶ

頼りないローファーだ。


いや、

頼りない自分の足だ。


気づけば診察室。

冴えない医者の目。


渡された処方箋に

道しるべは無かった。


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