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もし明日、死ぬとして

作者: TOMMY
掲載日:2025/11/04

もし明日が最後の日だとしたら、私はどんな一日を過ごすのだろう。

死ぬことは、考えるだけで恐ろしい。想像するたび、思考のどこかが拒絶する。

けれど、それは例外のない約束のように、すべての命に平等に訪れるという。

だから私は、怖れを抱いたまま、今の自分の言葉で考えてみようと思う。


「非常に残念ですが、あなたは明日、必ず死にます」

誰かがそう告げたとしたら、私はまずその現実を否定するだろう。

あり得ない、と思いたい。だが本当は、あり得ないことなど何一つない。

やがて私は、死を受け入れる準備をはじめるのかもしれない。


残りの時間を遊び尽くすだろうか。

豪遊して、笑って、馬鹿みたいに散財して。

それも悪くはない。けれど、笑いの隙間から、すぐに風が通り抜けていくような虚しさが残る。


それなら、これまで関わった人たちに感謝を伝えてまわろうか。

「あなたがいてくれたから、今の私がある」

そう伝えたとき、胸の奥が静かに温まるような気がする。

だがそれでも、何かが違う。一日はあまりに短い。


思えば、いつか死ぬことが確定しているなら、

「明日死ぬ」と思って今日を生きることは、

「今日生きる」ことと、本質的に変わらないのではないだろうか。


だから、私は現時点の結論を出す。

──特別なことはしない。いつも通りの日常を生きる。


それが最期の日であっても、私は朝を迎え、

顔を洗い、少し笑い、少し悩み、いつものように夜を迎えるだろう。明日が来なくても、今日という一日がある。


この思考は、数年後には変わっているかもしれない。

それでもいまは、そう思っていたい。


生も死も、同じ一日のなかにあるのだと。

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