表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

桜、散るまで

作者: 小田虹里

はらり、はらり……。

舞い散るは白の花弁。


風に揺られ、花は舞う。


ひらり、ひらり……。

舞い踊るは桃の妓女。


囃子に合わせ、花は舞う。


舞い散る花は、何を想うか。

永遠に舞うことを願っていたのか。

それとも、一世風靡し散ることを望むのか。


ゆらり、ゆらり……。

舞い盛るは黒の殿方。


花散る中で、妓女を買う。


踊れ、踊れ、咲き狂う乱れ桜。

出世が約束された身で、花を選ぶ。


花に選ぶ権利などない。

買われる妓女は、香をつけ紅をつけ。

今日もまた、まわる、まわる。


私は桜。

散りゆくときまで、咲きましょう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ