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いただいたお題 詩集

惹かれず 重ならず 魅せられず 忘れられず 切なく 愛しい

作者: 日浦海里

惹かれ合うほどの距離じゃない

だから決して交わらない

あともう少し近ければ

私とあなたはきっと同じで

けれど共に歩めたかしら


重なり合うほどの距離じゃない

だから一度もぶつからない

あともう少し遠ければ

私はあなたを見上げることなく

きっと気付きもしないでしょう


ただそこにある小さな光

夢であったり

希望であったり


指先ほどの小さな光

恋であったり

涙であったり


忘れようとして目を閉じて

忘れきれずに目を開けて

(あけ)の色した輝きは

私に何を告げるでもなく

当然のようにそこに居る




魅せられるほどのことじゃない

だから決して触れはしない

あともう少し近ければ

私とあなたはきっと同じで

それでも離れられたかしら


忘れられない仲じゃない

だけど一度も消えてくれない

あともう少し遠ければ

私はあなたを目にすることなく

きっと気付かずにいれたでしょう


ただそこにある小さな光

過去であったり

明日であったり


光で消える微かな輝き

恋であったり

愛であったり


忘れようとして目を閉じて

忘れきれずに目を開けて

(あけ)の色した輝きは

私に何を告げるでもなく


ただそこにある小さな光

夢であったり

希望であったり


指先ほどの小さな光

恋であったり

愛であったり


寂しさにただ涙するたび

切なさをただ抱きしめるたび

(あけ)の色した輝きが

当然のようにそこに居る

伝えるべきはもう告げたと

温もりを共に引き連れて

いつもあなたが私に明日を連れてくる

望まなくても

望んだときも


別け隔てなくいつだって

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― 新着の感想 ―
[一言]  朱をあけと読ませる明星は  満ち夜の狭間に浮かびし月  浮かぶ記憶に想いを寄せて  想いも記憶に閉じ込める朝  儚くも巡る想いに日の目は……
[一言]  気付いてしまったから、知らぬことにはできなくて。  閉じきれない目に、諦めているのに捨てきれない葛藤を感じました。  それが何であれ、変わらず支えになるものがあるのなら。  たとえどちら…
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