第5話 ほうらいへ行こう
書くのに思ったより時間が書かりました
外務卿に最近我が国に接触してきた日本の「ほうらい」よくわからん未開の国の都市に生かされると思ってたんだが、なんだこの船は客船あづちというらしいが、なんていい船なんだ。
この客船には船特有の嫌なにおいもなく、全く汚れていない。このソファーも相当いいものだろう。それに風呂までついており、蛇口から勝手に暖かいお湯が注がれる。
船にもかかわらずまったくゆれておらず、普段の生活よりもずっと豊かな暮らしを送ることができた。あづちはまるで動くホテルのようだ。
どれもこれも私にはわからないような技術を使っているようだ。高度な魔法使っているのかと思ったのだが彼らいわく日本には魔法というものはないらしい。これらの夢のようなものは全て電気という魔法とは似て非なるもので動いてるらしい。正直よくわからなかったが。
約100名以上の使節団に加え、多くの日本の役人,護衛がのっている。すくなくとも300人以上が乗れる船は我が国には存在せず、彼らそれを小型船と読んでいるのだ。
そんなすばらしい船旅はたった1日で終わってしまった。普通なら船に乗れば早く目的地につかないかと切望しながら船酔いに苦しむのだが、あづちでの船旅では船酔いに悩まされることはく、とても快適な船旅を送ることができた。この船から降りるのは名残おしくもっとゆっくりほうらいにむかってもいいのにと不覚にも思ってしまった。
海上都市ほうらいにこれから行きますと言われてどんなとこに行くのかあまり想像できなかった。なんとなくだが島に都市がついてる物を想像したのだが、ほうらいは正に海上にある巨大都市であった。
あづちもかなり大きい船のはずだが、ほうらいは比較にならないほど巨大であった。この都市の正面についているゲートにあづち飲み込まれるようにはいっていった。ほうらい内にはおおよそ横幅200メートル奥行数kmほどはある水路が続いていた。
両岸には多くの船が止まっており、それらの船のほとんどが我が国のものよりも大きかった。
ゲートを通ってから400mほど進んだところで船は接岸した。早く都市探索をしたかったので勝手に船から出ようと荷物をまとめていたのた。案内が来るまで船からでないで下さいという案内が流れていたため、はやる気持ちを抑え素直に待つのであった。
我々は船の目の前でまっていたバスという乗り物に乗るのであった。
このバスというものは馬車のようなもので複数人が乗ることができる。ただバスをひくようなものはなくこれも電気で動いてるのかもしれない。道がまっ平らであるのかもしれないが、バスは馬車と比べて揺れが少なく、それに座席も柔らかったのでとても快適であった。
バスがたどり着いた先はほうらい市市庁舎という建物らしい。おそらくこの都市の王宮みたいなものだろう。我々はこの市庁舎の第一会議室に通された。この会議室はかなりの大きさで使節団全員が入っていた。
席には茶菓子と資料が置かれてあった。資料は主に画像で構成されていた。この国の文字が読めない我らへの配慮であろう。ただ基本的に外務局に勤めているものは、翻訳魔法使えるため問題なかったりする。
置かれていたお茶と菓子はよくわからなかったが、このお茶にはほのかな苦みがあり、この黒いあんできた甘い菓子とよくあった。
日本が用意した茶菓子楽しみながら待っているうちに日本の役人による説明が始まるのであった。
「どうもロイナム王国ほうらい使節団の皆さんこんにちは。私はほうらい市長の岩川です。この海上都市ほうらい,そして日本について知ってもらうために皆さんにはこの会議場に来てもらいました。あらためてしくお願いします」
ほうらい使節団,ほうらい市局員による拍手が鳴る。
「では手元資料をお出しください。では始めます。私たちの国、日本はそもそもこの世界に存在してませんでした。約1週間前この日本の自治体いわゆる州のひとつである海上都市ほうらいは台風に巻き込まれ異世界に転移しました。信じられないかもしれませんが本当です。」
魔法が存在しないのにかかわらずここまで高度な文明ならばこの世界ではなく、別世界から転移してきたと言われても嘘ではないように思えた。
岩川はそのまま話し続ける。
「この海上都市ほうらいは長期間無補給で航行できる能力を持っていますが、ただ永遠というわけではありません。我々は安定的に資源を確保しこの世界について知るためにも我々はロイナム王国に接触しました」
この後も岩川による話は30分ほど続いた。彼の話が本当ならば日本という国は人口1億2000万、国土面積38万km²という彼らの世界の地域大国の一つらしい。我々からしたら日本という国でも想像もできない規模の超大国であるのにその日本をも超える国があるようだ。
そしてそんな日本が作ったものが海上都市ほうらいであるらしい。海上を動くここまで巨大な都市を作る技術にはほんと感服するしかない。
我々使節団は今ガイダンス後、ほうらい内のホテルに宿泊した。このホテルは旅客船あづち以上に豪華であり、高級感のある部屋はとても素晴らしいものだ。ほんと今日は衝撃の連続だったから疲れた今日は休もうせっかく自国では絶対寝れないような柔らかいベットがあるのだから。
明日で試験が終わるのでどんどん投稿していきたい。
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