時間とは恐ろしい物だ。
時間とは恐ろしい物だ。
世界はこの時間の法則の元で成り立っている。
一体、誰がこの概念を作り上げたのか。
そんな哲学的な事を、いちいち事細かく考えた学者も多く居ただろう。
しかし、誰もこの概念に疑問を持つ者は居ない。いつまでも当たり前のことのように存在しているのだ。
とても不思議だと感じてしまうのは、恐らく僕だけではないはずである。
そもそも時間なんて物が無ければ、人はどれだけ楽な人生を歩む事が出来るだろう。
未来に怯えずとも、過去に縛られずとも、常に今を生きていられる。
しかし、人は時間を否定しない。その理由は、人々の生活にある。
時間を元に人は予定を立て、スケジュールを決める。そうやって時間に縛られながら生きている。
時間とはとても優美な物だ。
生きる上で必要で、無くては辻褄が合わない物。それと同時に、人を縛り付けて不幸に落とす。
そして皮肉な事に、人はその時間にまた救われる。
辛い事や悲しい事は生きていれば必ずある。
しかし、それら全てを解決してくれるのは、基本的に時間である。
そもそも時間の中で使われている数字とは、人間が自然界より発見した物であって、その数字を元に時間と言う言葉や概念が生まれた。
しかし、時間は言葉や概念が生まれる前からずっとそこに存在していたのだ。
人類の長い歴史を見ても分かる通り、時間が進むに連れて、技術の発展は大きな文明へと進化した。
それと同時に、時間に縛られる事柄も増えた。
だが忘れてはならない事は、人が生み出す時間によって、数々のドラマやフィクションが出来上がっていると言う事だ。
我々は時間に支配されていると同時に、時間の恩恵を受けている事は言うまでもない。
そう、やはり、時間とは恐ろしい物だ。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
小説家になる為に、最近は沢山のお話を執筆しています。
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