知らない間に……
僕は竜が祀られていたという地、ホーリー島へ2人を連れてやって来ていた。
「ていうか、幹部総出で来ちゃっていい訳?」
「それ、今更?」
「んだけどもさぁ」
ラコの疑問に応えたのは同じく幹部であるミヤだった。
銀髪で長い前髪で片目が隠れている、兎の女性の亜人。
「その為に色々対策してきたでしょ。
幹部候補の子達を筆頭に、僕達が居ない間より強くなる為にきちんと訓練するのと、人間側や中立組織との実戦経験も積ませるって。
いつまでも僕達に頼りきりじゃ、所詮ただの雑魚に成り下がるだけだ。
そんなんじゃあ困るし、対抗し人間を殺すためにももっと強くなってもらわなきゃ。
それこそ僕を超えるぐらいの熱を持ってもらわないとね」
「相変わらずリーダーは厳しいこった」
「そんなことより……見て、興味深い光景が」
ミヤが指さすその先にはノエルとその仲間らしき人物、そして女の子が歩いていた。
「へぇ……人間様があの存在を連れて何やってるんだか」
「ラコ、あの子達を追ってくれる?
僕達は例の場所を探さなきゃいけないからさ。
そっちは任せたよ」
「はいよ。
監視するだけでいいの?」
「例の場所を見つけたらミヤをそっちに送るよ。
機を見計らってあの子……『■■■・■■■■』を回収してくれる?
あぁ、あとあの桃色の髪の人間は殺さないように」
「なんで?」
「僕の大事な友達の大切な人だからね」
ラコと分かれ、島を歩く。
「で、私にどうしろと?
特殊な力なんて持ってないよ」
「手に入れてもらうんだよ、道中で。
きっとこの辺に居るはずだから」
やって来たのは木々に囲まれた公園だった。
「手に入れてもらうって……嫌な予感しかしないんだけど」
「大丈夫。
君は気に入ると思うな」
そう言って、僕達は公園の中に踏み入れた。




