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青き華よ希跡なれ  作者: 溶枸由 佳月
第一章,連星
33/83

やっと得た手応え

繰り返される多忙な毎日。

街の見回りをすれば必ず嫌でも目に入る事件。

月全員分の報告書に目を通し、必要があれば島へ向かい解決のために最善を尽くす。

それ以外にも、とても一日では処理しつくせない程の依頼。


これをこなすのが僕の一日だ。

眠る時にはくたくたで、気がついたら朝になってて。


それでも頑張ってこなさなくてはならない。

全ては僕の──世界の為なのだから。


「リツ、いい知らせよ!」


「それも確かなものだ」


「2人とも!」


扉が勢いよく開き、メヅキと濃い緑色の髪を後ろに束ねた熊の亜人の男性──クレノが部屋に入ってきた。


「王様がね、あなたの希望を聞いて考えが変わったって」


「あまりにも熱烈過ぎてって感じだったけどな。

けれど、これで一安心だな」


「そっか……うん、本当に良かったよ」


ほっと胸を撫で下ろす。

これで第一の目標は達成。

あとは、今まで通り少しずつ争いを無くてしていけばいい。


……いや、今まで通りじゃダメだ。

今よりもっと努力しなきゃ。

もっと強くなって、そうじゃないと『僕の願い』は叶いそうにない。

焦らず、素早くこなす。

それを実行に移すのはとても困難だというのは理解っている。

現状、一日にやる事が多すぎて今にもパンク寸前なのだから。

けれど……そうやって甘えて、譲りたくないんだ。



──早く前に進みたい。


もっと確実な手応えが欲しい。



そんな感情が、欲望が、日に日に強くなっていた。

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