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家族の資格 don't have 双凛
省略部は順次追加 (時期は未定)
「双凛さん!! 俺だ!! 分かるか?
目覚めたばかりの意識がある声によってはっきりし始める。
この声は、耳にお気に入り保存されているあの人の……
オサム君だった。
目覚めたら想い人が側にいた……
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「早くしないとお父さんがっ!!
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「は〜い、ストップだよぉ☆リンリン♪
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……お姉ちゃの 祇峰 唯芽 だ。
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他の誰でもない。今一番、辛いのは……お姉ちゃんだった……
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そんな私はやっぱり失格だ。
母親の娘として、
お父さんのとして、
お姉ちゃんの妹として、
祇峰家の家族として、
……こんな私に祇峰を名乗る資格なんてない。