感謝・謝罪・反省 and coming soon ?
どうも、初めまして。この駄文を書かせていただいた未熟者、MAS第九矢です。
ここまで、30万字もの長文を読んでいただき本当にありがとうございます。
初めての執筆ということもあり、誤字脱字や同じ展開の繰り返しの読みにくさなどでご不便をおかけしたと思います。
そんな作品が私の処女作となるわけですが、そこで皆様がお思いになってあろうことを一つ……
『終わってなくない? 』
そうです。終わったようにみせかけているだけで、全然終わっていません。
謎解き編辺りで察した方もいらっしゃった思いますが、未回収伏線を大量に取り残して終わってしまいました。
大まかに上げると、
・主人公達が目醒めた星と干支のゾディアックの起源と目的……というか、ほぼ全ての設定
・杉佐多チサトと黒羽コイハルの過去と関係性
・ユイガお姉ちゃんの能力と星座 (ちょっとだけ伏線有 )
・双利の告白の行方
この他にもちょっとずつ謎が残っています。しかも、無視できない重要設定が数々……
というわけで、ゴメンなさい。次回作へ続きます。
この作品は言わば、『人類二倍編 』の完結であり、『ふたりのフタリのZodiac Battlovele !!!! 』の完結ではありません。
なぜこんなことになったかという言い訳をさせていただくと、まず私が小説を書いてみようと思い立った企画段階まで遡ります。
初作品として、どんな物語を書いてみようか。書きたいと思うか。
そんな自分の執筆意欲が掻き立てられそうな物語設定を思いつくままに書き出して、組み立てた結果、次の三つの物語が初作品としての候補にあがりました。
1.『全人類がドッペルゲンガーによって、二倍になるパニックSF 』
2.『黄道十二宮と十二支をモチーフとした異能力によるバトル物 』
3.『フタリという名前が同じ男女主人公を分岐点とするパラレルワールドミステリー 』
どれもジャンルは違いますが、我ながら独創的な物語が展開されそうな良いテーマだと思い、すぐに専用のノートを作って企画を組み立て始めました。
しかし、この三つからどんなストーリーが生まれ、どのような完結を迎えるのかをそれぞれ考え、比較して初作品のテーマを絞り込もうとしてみると、その三つ全ての企画においてかなり早い段階で躓くことになってしまいます。
まず、人類二倍は起きること自体は面白そうだけど、その原因が思いつかない上に、どんなパニックが起きるのかも想定できませんでした。(目の前の自分を偽物だと思って、乱闘が起きちゃうとか、トイレのタイミングがカブっちゃうくらいしか…… )
異能力バトルは、干支と星座が対立する中で悪夢を操るおひつじ座と吉夢を操る未が協力して戦うなどの展開を考えたけれど、戦う動機や、面白いきっかけが全く見当たりませんでした。しかも、合わせて二十四もの力を一気に扱うのは不可能で長くなりすぎるのは必至。かといって、一作品にまとめるとしても、バトル以外の要素がないと中途半端なバトル物に終わってしまいます。
パラレルワールド物はフタリという主人公を決めていただけあって、それを中心に今でいうアユリやオサムなどの登場人物の設定や相関図から自分で勝手に盛り上がれました。でも、ストーリー部分として別世界の二人のフタリが出逢い方が思いつかず、出逢ったとしても、その主人公たちに対するアユリやオサムの認識がどうなるかなどの展開にも苦戦していました。
……ここまで話せば既に察していただけたかと思いますが、この作品は行き詰っていた三つの物語を組み合わせた偶然の産物です。
異能力バトルにおいて必要だった双子座のスキルを「二倍」に決めた時に気が付きました。「この作品達、全部まとめちゃえば繋がるくない?」と。こうして奇跡的に生まれたのが……
『双子座の力で二倍になった世界と、ふたりの男女主人公フタリ達の物語 』
これが『ふたりのフタリのZodiac Battlovele !!!! 』の始まりです。三つの物語がそれぞれの足りない部分を補い合って生まれた一つの物語。
奇跡と言うのは大げさかもしれませんが、この過程は私のモチベーションに大きな火をつけ、エピローグまでの展開を組み立てさせてくれたのです。
……と制作過程を自慢気に語ってみましたが、結局はまともにストーリーなんて組んだこともない人間の未熟な三つの思い付きから生まれた未熟な一つの思い付き。問題ないわけがありませんよ、アハハ。
文章力もないのにダブル主人公を採用しなきゃいけなかったり、勉強不足なのに同時描写を無理矢理行ったり、そのせいで似たような展開を繰り返したり、キャラが立ってない部分が多かったり。
双子座を鍵としたことで二十四の力と戦いが存在しちゃったり、人類二倍のパニック要素が足りなかったり、丑の八幡寺君なんて登場した意味があるのかってくらい一瞬で気絶してたり、そのせいで途中で続編への意欲が掻き立てられちゃったり、初作品なのに続き物前提の展開にしちゃったり、他にも……
というわけで、改めていろいろゴメンなさい。
文章的にも展開的にも見苦しかったと思いますし、完全な伏線回収も続編以降になってしまいました。
知識と経験の不足を執筆途中から度々自覚させられましたし、読み返すと構成に疑問を感じる場所も多くありました。完結時のPVから、新規の方に読まれやすく読みやすい作品でなかったことにもより深く気付かされました。
執筆当初から、薄々思ってはいましたが人類二倍が起きるまでの第一章が双利の分だけでも長い上に、ダブル主人公を平等に扱うことにこだわってもう一つ第一章を作ろうとするという愚行を始めかける始末です。
まずは第一章から、第一話から、第一文目から、読者の皆様に「読みたい!」と思っていただける作品に仕上げねばなりませんよね。そのあたりの考えが浅すぎました。
おそらくこの作品の仕上がりはただの「読まれたい作品 」です。しかし、それだけではダメだと気付いた今は「読まれたい作品 」の中で「読まれる作品 」目指すべきなのでしょう。
読まれたい希望と読まれる工夫。この二つの両立がこの作品には欠けていました。
やはり、書き手としての経験や知識不足が申し訳ない……
と、謝罪と自虐を繰り返しましたが、ここでくじける気はありません。続編は絶対書きたいと思っています。
構成と実力はともかく、この人類二倍ストーリーと隠された家族の物語には自信があると言えますし、一年以上頭を駆け巡った登場人物たちにも愛着があります。ていうか、超愛してます。祇峰フタリとか名前から大好きです。恥ずかしげもなく、そう言えます。
干支と星座を力のモチーフに採用したことや、フタリ以外のキャラの過去を掘り下げなかったことで、この物語はより壮大ものへ広げられる可能性も残しています。そして、そのほとんどを既に考案済みです。自分の世界感に没頭するのは楽しくて止まらないものなのですね。それもこの作品が教えてくれました。
ここまでの反省を踏まえた上での新作としての続編か、連載再開。もしくは、人類二倍編のリメイクを含めた連載版になるかもしれませんが、より完成度の高い作品をお届けさせていただきたいと思います。
そのための準備や勉強のためにしばらくお時間をいただくと思いますが、ふたりのフタリとその仲間たちの物語を楽しみにお待ちいただき、またお付き合いしていただけると幸いです。企画が決定次第、この作品内などで活動報告させていただきます。
ここまで言い訳やら反省やらが長くなりましたが、あとがきらしくこの物語に込めたメッセージ的なものを少し。
『家族愛』
私が考えるこの愛の在り方を主なストーリーの軸としたつもりです。
親が子を愛し、子が親に感謝する。これを少し壮大に描いただけです。しかし、世界を巻き込み母が十七年眠ることになった祇峰家の選択が正しかったのかどうかは私にも分かりませんし、理想的であるかも分かりません。だから、ここではあえて家族愛については深く語りません。
ですが、不幸に抗って家族が揃う嬉しさと楽しみを目指した目的地に間違いはなかったと思っています。
家族にそんな感情を抱けることが理想的であるとも、どんな人々にも本来は当たり前にあるべきなんだろうという思いを込めたことだけを伝えておきます。
では、再び次回作でお会い出来ることを楽しみにしています!
また、もしよろしければ、感想や評価をよろしくお願いします。
私の物語にお付き合いいただき、本当にありがとうございました!!