表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
163/188

限りなき贈り物 from……



 「ジェミニック・トゥワイスっ…… 」


  私は繰り返す。


 「ジェミニック・トゥワイスっ……! 」


 自分への二倍を。


 「ジェミニック・トゥワイスっ……!! 」


 彼も繰り返す。


 「ジェミニック・トゥワイスっ……!!!! 」


 自身への二倍を。


 「ジェミニック・トゥワイスっ!! 」

 「ジェミニック・トゥワイスっ!! 」


 私たちは繰り返す。


 「ジェミニック・トゥワイスっ!!!! 」

 「ジェミニック・トゥワイスっ!!!! 」


 敵への二倍を。


 「ジェミニック・トゥワイスっ!!!!!! 」

 「ジェミニック・トゥワイスっ!!!!!! 」



 そして、お互いへの二倍を。



 「私達の二倍の力を四倍にトゥワイスっ!!!! 」


 パンッ


 「四倍になった力で、一度しかない制限回数をトゥワイスっ!!!! 」


 パンッ


 「増えた制限回数で、四倍のジェミニック・トゥワイスを十六倍にトゥワイスっ!!!! 」


 パンッ


 「その十六倍で、僕らのスピードとパワーをトゥワイスっ!!!! 」


 パンッ


 「今跳ね上がった身体能力で攻撃しつつ、敵にかかる重力をトゥワイスっ!!!! 」

 

 ズガァ!!


 「お前が受けるダメージもなっ!!!! 」


 ドガァ!!



 「残った制限回数で、さらに十六倍のジェミニック・トゥワイスを、えーと……二百五十六倍にトゥワイスっ!!!! 」



 「その二百五十六倍をさらに、えーと……とにかく、ジェミニック・トゥワイスっ!!!! 」



 「制限回数を増えた制限回数を使って、トゥワイスっ!! こんなこと出来る時点で計算はもう無理でしょ。」



 「そりゃ、 そうか。制限を倍に出来るってことは、タッチの数次第で無限に発動出来るってことだしな……身体能力をトゥワイスっ!! 」



 「体力をトゥワイスっ!! 流石に負担が出てきたけど、こうすればチャラだもんね。」



 「トゥワイス能力を、さらにトゥワイスっ ……なんて繰り返してるが、もう“トゥワイス”どころじゃないな。無限とかとんでもなくかけ離れた数字、自分で言い出しちゃってる。」



 「もう一回身体能力をトゥワイスっ!! だって、本来こんなこと出来る能力じゃないんでしょ? 双子座の力って。」



 「敵の重力をトゥワイスっ!! ああ、元々このグローブは一つしかないはず。自分の右の手の平で自分の右手の平に触れられないから、グローブ自体もその能力も二倍にすることも出来ない。」



 「ダメージをトゥワイスっ!! あらゆるものを二倍に出来るってだけでも十分強力だったけど、あくまでそれ以上の倍率は出せない仕組みだったわけね……私達が二つのグローブのそれぞれと一体化して手に入れるまでは。」



 「だからこの無限は本来あってはいけないはずの挙動……いわゆる()()だな。無限向上なんて、ゲームだったら速攻でアプデ修正入ってるぞ。もっと、制限をトゥワイスっ!!」



 「身体能力をトゥワイスっ!! なら、その“バグ”をお姉ちゃん風に言うと“()()”ってことになるんだ。」



 「トゥワイスっ!! 正確には“歪み”から生まれた更なる“歪み”だけどな。」



 「トゥワイスっ!! そっか……じゃあ、この無限も…… 」



 「トゥワイスっ!! ああ……そういうことだ。 」



 「そう……じゃあ、なおさら負けられないわねっ!!!! 」



 「ああ!! 言われなくてもっ!!!! 」



 パンッ



 そして、私達は敵が倒れるまで繰り返す。二倍からなるお互いへの無限を。



 「トゥワイスをトゥワイスっ!! 」

 「身体能力をトゥワイスっ!! 」

 「制限数をトゥワイスっ!! 」

 「重力をトゥワイスっ!! 」

 「体力をトゥワイスっ!! 」

 「ダメージをトゥワイスっ!! 」

 「さらに、トゥワイスっ!! 」

 「加えて、トゥワイスっ!! 」

 「重ねて、トゥワイスっ!! 」

 「もっと、トゥワイスっ!! 」

 「トゥワイスっ!! 」

 「トゥワイスっ!! 」

 「トゥワイスっ!! 」

 「トゥワイスっ!! 」

 「トゥワイスっ!! 」

 「トゥワイスっ!! 」

 「トゥワイスっ!! 」

 「トゥワイスっ!! 」

 「トゥワイスっ!! 」

 「トゥワイスっ!! 」

 「トゥワイスっ!!」

 「トゥワイスっ!! 」

 「トゥワイスっ……

 「トゥワイス……

 「トゥワイ……

 「トゥワ……

 「トゥ……

 「ト……

 「……




 お母さんからの無限大の贈り物を使って



 


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ