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 「馬神槍技 駆出!! 」ビュンッ!!


 見える……

 見える……


 バッ

 バッ


 「チッ……!! 馬神槍技 疾蹴っ!! 」ズバッ!!


 避けれる……

 避けれる……


 バババッ

 バババッ


 「今度はこっちの番っ!!」グッ……!

 「今度はこっちの番っ!!」グッ……!


 「はあああああああああああ!! 」ブンッ!!

 「はあああああああああああ!! 」ブンッ!!


 ドカァッ!!

 ドカァッ!!


 「ブハァ……!!? 」


 当たる……

 当たる……


 『や、ヤマトぉーーーーー!!!! 』


 このままなら……

 このままなら……




 「勝てるっ!! 」

 「勝てるっ!! 」

 ・

 ・

 ・


 このままだと負ける……?


 この俺様がこんな奴らに負けるだと……?


 そんなことありえるはずがねぇ。あっていいはずがねぇ……だが、


 体が重くて動かねぇ。

 ただのかすり傷が疼き続ける。

 今、腹に喰らった二つの拳も骨にまで響いてくる。


 奴らの妙な力のせいで、思う様な攻撃も防御も回避も出来ない。クッソ、鉄砲塞がりだぜ……


 「ぐっ、ぶはっ……!!」


 『ヤマト……、ここはアイツらの言う通り降参した方がいいんじゃ…… 』


 再行動に手間取る俺様にとうとう疾駆まで惨めな敗走を薦めてくる。

 

 「うるせぇ……、負けるわけにはいかねぇんだよ……! お前だって分かってるだろ? 俺様には…… 」


 『ああ、分かってる。分かってるが……だからこそ、ここで死ぬのは違うだろ? あの二人の目的はお前の命じゃないんだ。無駄に戦いを続けて力尽きるよりは、やっぱり負けを認めて…… 』


 「そんなんで生き残っても意味ねぇんだよ!!!! 俺様は勝つ!! 一方的にっ!!!! 徹底的にっ!!!! 完全にっ!!!! 」


 『だが、こんなボロボロ状態じゃ勝ち目が…… 』


 ああ、そうだ。疾駆の言う通りだ。

 今の俺様では駆出の超速スタートダッシュも大したスピードが出ないし、疾蹴の最強キックも避けられる。

 このままじゃ勝てない。神器覚醒だけじゃ勝てない。俺様の頭でもそれぐらいは分かる。そして、最後に残された手段も分かっている。


 「おい、疾駆。アレやるぞ。」


 『アレって、お前……まさかっ!! 』


 「まだ身に付けたばっかだが、洗うより慣れろだ…… 」


 『だが、ヤマト。アレの体力消耗は尋常じゃない、下手したら死ぬぞ? 」


 「ハッ、死なねぇよ。俺様はこんなところで終わってたまるか……それにお前が一緒だろ? 」


 『や、ヤマト…… 』


 「俺様たちの一心同体がそんな簡単に倒れるわけがねぇ!!!! 」


 『フッ……、フハハハハハ!! その言葉だけはちゃんと覚えててくれたかっ!!!! 嬉しいことを言ってくれる……いいだろうっ!! 俺の力、存分に使えっ!!!! 』


 「頼りにしてるぜ疾駆……!! 」スッ……


 こうして覚悟を決めた俺様は天に相棒の槍を掲げて叫んだ。


 「午の神よ!! その疾風のごとく大地を駆ける速さを我が身にっ!! 馬神槍 疾駆…… 」


 俺様たちの最強奥義の名、それが……!!





 

 「神器神装(じんぎしんそう)っ!!!!!! 」

 『神器神装(じんぎしんそう)っ!!!!!! 』

 

 


 


 

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