表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
126/188

二戦目 rematch 前編

 「二人とも下がって!! 」

 「二人とも下がって!! 」


 パンっ

 パンっ


 「ジェミニック・トゥワイスっ!! 」

 「ジェミニック・トゥワイスっ!! 」


 ダッ!!

 ダッ!!


 「行っくぜぇ、疾駆!! 神器覚醒っ!!!!」


 ガシャンッ ピキーーーーンッ!!


 『Limiter Burst !! ヒヒーーーン!! おうっ!! 決着つけたらぁ!! 』


 ダッ!!

 ・

 ・

 ・


 なななななななななななななななななななななにが起きているのでしょう!!?


 ダダッ!!


 目にも止まらない駆け出しで……


 ガンッ!!


 いつの間にか全く別方向にいたりして……


 バンッ!!


 それぞれの拳や足や槍が攻撃し合って……

 

 バコォーーンッ!!


 標的を逃した攻撃による道路の壁の破壊音が鳴り響く……


 玄関先で起きている嘘みたいな激闘。

 それに参加しているのは、ほんのさっきまで謎の言い合いをしていた二人と、道路に大穴を開けた槍持ち少年。

 この正体がはっきりしていない3人が、周辺の家の壁などを足場にし、立体的で爆速的な動きを繰り返しています。

 常人の目では追いきれない激突ですが、彼らがただの人間でないのだけは明らかです。現実を超え、人知を超えた超人たちなのです……


 「ゆ、夢でも見てんのか……? 」


 戦う彼らと入れ替わりで、私と共に家に逃げ込んだ鴉根君が現実を疑い出します。

 信じられないことが起こった時の何のひねりもないテンプレ発言な気もしますが、これに関しては同感としか言いようがありません。

 ゲームや映画における創作物でしかありえないような格闘を目にして、それを現実だとすぐに受け入れられる人間の方が異常です。


 でもこのはっきりとした意識や、彼らの動きに応じて発生する鈍い音や体に感じる風……夢にしては五感が機能しすぎてます。こんな異常下でも私の神経は正常なのです。だから、これは紛れもない現じ……


 ドカァーーンッ!!


 「……っ!!? 」

 「……っ!!? 」


 現実を認識し直した私のすぐ隣で破壊音が聞こえました。

 誰かの外した攻撃が玄関扉の近くに当たったのでしょうか? 気になった私はちょっと顔を外に出して確認を……って、えっ!!?


 「うっ…… 」バタッ


 違いました。たたの外れた攻撃ではありませんでした。完全な命中でした。

 その破壊音の鳴った場所にいたのは目覚めたときに近くにいて、今の今まで戦いに参加していたポニーテールの女の子。

 その彼女がひび割れと共に、玄関のすぐ近くの壁に叩きつけられていました。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ