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自分に自己犠牲 to フタリ

 


 「……ちょうどいいとこに来たな。二人共お前のこと探してたんだぞ? 」


 「噓つかないでっ!! この二人が憶えてるのは名前だけでしょ? 杉佐多くんから聞いたっ!! 」


 「アイツ、余計なことを…… 」


 「憶えてるのは一人分なんでしょ? だったらなんで、私に譲ろうとしてるの!? アンタだってこの二人と…… 」


 「ああ、それは揺るいでない。」


 「だったら、なんで……? 」


 「そりゃ……、あれだよ、あれ。レディーファーストだよ。」


 「は? 」


 「これを譲ったところで、思い出してもらうスタートラインはそう変わらないだろ? 言うなれば、0か1かの違いだ。だったら、レディファーストに従って、ちょっと楽なポジションの1(ファースト)はレディな自分に譲ろうと思ってな。ちょっと意味違うけど。」


「何馬鹿なヘリクツ言ってんのよ!? 私だけ元のポジションに収まろうなんて出来るわけないでしょ!? 別に一緒に0からでもいいいじゃない!! 」


 「でも、この二人の心に祇峰フタリ一人分の穴があるのは確かなんだ。その空白を抱えたままや、過去の不透明をそのままで、生きさせるのは酷だろ? 」


 「そうかもしれないけど、私とあなたで半分ずつ記憶を埋めることだって……!! 」


 「出来るかもしれないが、それはもっと混乱を生むんじゃないか? 僕とお前の人生は大きく違うんだ。半分ずつでなんて思い出させたら、過去と過去のつながりが消えたりするかもしれない。だから、一人の方がいいし、それはお前でいい。」


 「でも、そんな自己犠牲したらアンタは…… 」


 「いいんだよ。僕は僕で0からの祇峰フタリとして、アイツらと友達出来ればそれでいい。それに自分のために自分を犠牲にするんだ。ただの自己犠牲とは……  」


 「……違うよ。」


 「そう、ただの自己犠牲とは違…… 」


 「そういうことじゃないっ!!!! 」


 「は? 何言って……? 」


 「アンタのしようとしてることは、ただの自己犠牲なのっ!! 」


 「は? なんで、そうなるんだよ? 僕らは性別の違う同一の…… 」


 「だからそれが違うのよ……!? 」


 「え? それって、どういう……? 」


 「いい.……? 私たちはね……、私たちはね……!! 本当は……!!







 ドッ、カァーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!






 

 「えっ……なにっ!!? 」

 「えっ……なにっ!!? 」

 「えっ……なにっ!!? 」

 「えっ……なにっ、何の音!!? 」

 


 「フハハハハハッ!! 探したぜぇ!!? 双子座共っ!!!! 」


 

 「お、おまえは馬の……!!? 」

 「あ、あいつは馬の……!!? 」



 「さぁて、ここからは俺様の謹賀応報タイムっ!! 決着をつけさせてもらうぜぇっ!!!! 」

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