ShiRaNaKuTeII
タイトルは『知らなくていい』って読みます
「いやだ。いやだ。」
そんなに見ないで
「嫌だ嫌だ。」
あの子は見ないで
「イヤだ。イヤだ。」
まだ、足りないの?
遠くを見つめている私の前に
あなたは立っていて
でも、君が見ていたのは
足元にある、水たまり
映った世界は、どんどん流れ
これ、君の思いみたいじゃない
それくらいがお似合いよ
すれ違って、進む私の手を引いて
「コレ、見てよ」
そう言って、映った私と自分を笑う
その顔は、可愛くて仕方が無いけど
君と居たいとは思えなくて
私の手は引いてくるクセに
私を抱いてはくれなくて
それがどんなに苦しいか
君が知るのは何時なのかな
私はもう、待ちたくなかった
早く歩きたかった、進みたかった
「君が間違いだ」
と攻めることはしないからさ
「君が間違っている」
とも言わないで
嫌いじゃないよ
でもさ、それとこれは違うでしょ
「それとこれ」が伝わらない
それが可愛い時期は、終わったの
手を繋いで、君が引っ張ってくれた力で
私は、あなたの背中を追っていきたい
たまに振り向いて
笑いかけてくれるくらいがいいな
それが一番、私は好きなの
だから、君が今日掴んだ私の手を
どうか手放さずに、捕まえて
特別に縛るものは要らないでしょ?
「触れたい」
それは、あなたの背中を見て思う事
「触りたい」
あなたがそれを言うのは
一生懸命な私を
振り返って、見た時でいい
その時でいいから
私にくれるといいな
名前は君が付ければいい
みんなが使うものよりもさ
できたら、君らしい言葉がいいな
頑張る君が、振り向いた時
私は君に、手を引いてくれた事に
感謝を伝える
それで足りなければ
私自身に貰えばいい
君の振り返る、回数が増え
いつか私の両手を取って
進む足を止めるのね
その時に2人で交わし
2人で笑い合うんだ
そんな
いつかのために
君が欲しい
end
人と付き合うって自分の中の理想が見えてくると、なんでもいい恋愛は出来ないなって思うよね。全然、妄想なのにね。