2勝負前
入江くん目線です。
遠藤をデート?に誘った入江。
勝負の日は5月5日にした。菖蒲の日だし、縁起担ぎで。
連休中だし、混んでるんじゃね?ともちらっと思ったが、神頼みも時には重要である。
GW前。世間は休みが多いからか、職場もちょっと浮かれてる。いや、休み確保のために殺人的な速さでデータ処理しているが、なんとなく浮かれた雰囲気が出ているのである。
「入江、これのデータ、どこにある?」
「あ、先輩、今引っ張り出し、…あー5年以上経っちまったから、データベースから消えてますね。
運が良ければ紙ベースあるかもしれないから、資料室見てきますよ」
…しばしの間。
「ありましたよ。」
「おう、ありがとうな、恩にきるぜ。そういえば、お客様から映画の無料チケット頂いたんだが、いるか?」
「なんの映画ですか?…あ、これは嬉しいですね。ありがたくいただきます」
「頑張ってこいよー。あ、あとで詳しく教えるように。メシおごってやるから。」
何か察したらしい先輩から、激励されてしまった。
そして、当日。入江は、浮かれていた。朝から気合い入れてシャワーなぞ浴びる始末。
髪型よーし。制汗剤よーし。髭剃り、よーし。服よーし。
万一の時の心の準備よーし。
…って万一って何だよ、俺!
あの後、結局、強引に付き合わされた。
こうなりゃ開き直って先輩にデートコースを聞いたんだが、あっさり返り打ち。色々アドバイスから、からかいから、あれやこれやが頭をぐるぐるする。
先輩達は散々からかった後、
「ま、最終的には時と場合と相手による。」と、正しいが、まっっつたく参考にならないアドバイスをのたもうたのである。
気を取り直して、なんか電話だとわかってもらえなかったみたいだから、今日は直接会うんだから、バシッと決めたいよな!
電話でも話が弾むし、たまにあってもニコニコして話聞いてくれるし、脈がないわけじゃないよなぁ。学生時代のゼミ仲間、たまに電話するトモダチ、からもう一つ進みたい入江であった。
そこそこ仕事もできる入江くん、先輩達のアドバイスも受け、レベルアップした!(笑)




