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俺と大事なお姫様

皆さん、どーも。俺の名前はノイ。

ネイ王国というソコソコ大きい島国の、小さな村で農民の息子やってます。

両親共に健康しか取り柄のない男女で、3人いる兄貴は、どいつも馬鹿。2人いる姉貴はかなり高圧的で、家は村の平均から見ればチョッピリ貧乏。お下がり以外の服を着た事がありません。

生まれて3年と経たずに悟りましたが、生きるのって大変です。

兄貴には騎士ゴッコの悪者役にされ、姉には着せ替え人形、パシリに使われ、近所の子供達の中では年長組になる俺は、損な役回りも多いです。

バッカヤロー。

話題が突然変わる事になりますが、俺にはパトリシア（通称パティ）という可愛い幼馴染がいます。

パティは本当に可愛いです。

本当に本当に可愛いです！

まず、兄貴の様な馬鹿ではありません。

そして、姉貴の様な高飛車な態度も取りません。

彼女はむしろ内向的で、友達が俺くらいしか居ないので俺の言う事をよく聞いてくれます。

そこが堪んないね！ドチャクソ堪んないね！

俺は、彼女に会った瞬間

「俺の人生は彼女で浪費するんだろうな…」

と思いました。

パティは100人が1000回、振り返る程の美人だと思います。

焼きたてのパンみたいな髪の毛や、常緑樹の様な目。ビー玉を太陽に透かしたみたいな声に、生まれたての子牛よりも可愛い笑顔。

もちろんコレは、少し大袈裟に言ってますけどね…。

そんなパティなんですが…。

最近、ドチャクソ変です。