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5話

10日近く空きましたね(他人事)。お待たせしました。でも短いよ。

わずかな暗がりの中で、醜悪な人型が動いた。


茂みに隠れる程の小さな体躯。腰は老人のように曲がっており、身にまとった布切れから覗く身体はやせ細っていて脆弱に見える。


だが、細腕には石から削り出した粗雑な斧が握られている。口は大きく、牙はむき出し。耳は地面に届く程垂れ下がっている。黄ばんだような瞳は爛々と輝き、禿げ上がった頭には一対の角。



ゴブリン。人食いのモンスターだ。



ゴブリンは石斧を担ぎ上げ、辺りを見回す。


「...ひでぇもんダ」


その口から発したのは、異形に似つかわない人語だった。


目線の先にあるのは、数々の死体だった。


肩から腰のあたりまでを一直線に切断された死体。喉を切り裂かれ、首が皮一枚で留まっているような死体。腹を切られ、ブヨブヨとした脂肪と臓物をぶちまけた死体。頭をかち割られている死体、首を刎ねられた死体、死体、死体、死体...。


(...【ウィルー】の奴らじゃぁねェ。あの村はもう反抗する気なんて失せてるだろうヨ)


長い爪で頭をトントンと叩く。


(ナニモンかは分からねえけど、まずは警戒だナ)


鼻をかぐつかせ、安全を確認する。


しばらくして安全だと判断したゴブリンは、牙をカチカチと打ち鳴らしたり、爪で引っかいたりし始める。


集合の合図はすぐに森に行き渡った。ものの1分ほどで、茂みの奥から黄色の瞳が覗く。3分もする頃には、30程のゴブリンが石斧ゴブリンの周りに集まっていた。


石斧ゴブリンが口を開く。


「全員集まったナ」


「【ムシオズマ】。これはどういう事ダ?」


石斧ゴブリン...ムシオズマは、問いかけてきたゴブリンに答える。


「誰かが結界を破っタ。そうと決まった訳では無いがナ」


ざわざわと、風が吹くようにゴブリン達が騒ぎ立てる。


「オレの結界がカ」


ゴブリンの一匹が、悔しそうに天を仰ぐ。


「悲観するナ。お前は立派にやっタ、【グアリニ】」


「オォ...」


グアリニが嘆くのを見ながら、ムシオズマは呼びかける。


「お前ラ、よく聞ケ」


ゴブリン達は一斉にムシオズマを見る。


「ワレラの主は巨人の長【スィギロ】。それに仇なす者は生かしておけン」


ムシオズマの瞳に力がこもる。


「スィギロはワレラが手を下すコトを嫌ウ。生け捕りにしロ、なんとしてモ!」


石斧を突き上げる。それに追随して、ゴブリン達が各々の武器を突き上げる。


「探せェ!!」

そういえば、この小説の最新話を投稿した直後5分間で、少なくとも18人の方がこの小説を読んだそうです。拙作を読んで下さった18人の方にお詫びと感謝を申し上げます。拙い部分もあるかと思いますがこれからも頑張っていきたいと思います。

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