本日の一冊 「しろいうさぎとくろいうさぎ」
「しろいうさぎとくろいうさぎ」【福音館】
ガース・ウイリアムズ ぶん・え
まつおかきょうこ やく
バレンタインデーの時期になると、いつも読み聞かせに登場していた本がある。
ひとつは「にんじんケーキ」。
もうひとつはこれ、「しろいうさぎとくろいうさぎ」である。
前者は高学年向けで、後者は低学年から。
どちらも、うさぎのカップルが主人公だ。
さて、「しろいうさぎとくろいうさぎ」のお話。
二羽のうさぎがなかよく遊んでいる。
うまとびをしたり、かくれんぼをしたり。
楽しいはずなのに、ときおりふっと、くろいうさぎの表情がくもる。
「どうかしたの?」
たずねるしろいうさぎに、
「うん、ぼく、ちょっとかんがえてたんだ」
それしかいわないくろうさぎ。
何度か同じやりとりの後に、ようやく、くろうさぎがこたえた。
「ぼく、ねがいごとをしているんだよ」
「ねがいごとって?」
「いつも、いつも、いつまでも、きみといっしょにいられますようにってさ」
そしてその気持ちは、しろうさぎもおなじだった。
「じゃ、わたし、これからさき、いつもあなたといっしょにいるわ」
見つめ合い、そっと手を重ね合う二羽のうさぎ。
しあわせな二羽のうさぎの結婚式を、森のどうぶつたちみんなでお祝いしている場面で、絵本は閉じられる。
淡い色彩で、もふもふとしたかわいらしいうさぎが、さまざまな表情で見開きいっぱいに描かれ、心温まる絵本だ。
本日は聖バレンタインデー。
この本棚をのぞいて下さっている方々が、しろいうさぎとくろいうさぎのように、大好きな人と、幸せなひとときを過ごせますように……。




