本日の一冊「もっちゃう もっちゃう もう もっちゃう」
「もっちゃう もっちゃう もう もっちゃう」
【徳間書店】
土屋 富士夫作・絵
おしっこをがまんした経験のない人っているだろうか。
老若男女だれしも、おしっこをがまんするのはつらいものだ。
小学一年生のころ、トイレをがまんしすぎて、膀胱炎になってしまったことがある。
何度おしっこをしても、しても行きたくなるので、担任の先生に特別な許可をもらって、授業中行きたくなったらいつでもトイレに立っていいということになった。
ある日の授業中、私の後ろにすわっていたTちゃんという女の子が、半べそ顔でトイレに行きたいと訴えてきた。
担任の先生は、本来なら授業中にトイレにたつことなど許さない、怖い年輩の女の先生である。
私といっしょにこっそり行こうと席をたった瞬間、Tちゃんがあ~と叫んだ。見れば、時すでにおそし。Tちゃんの足元には大きな水たまりができてしまっていた……。
主人公のひでくんは、おしっこがしたくてデパートにかけこみ、受付嬢にトイレはあそこだと教えてもらうが、運悪く工事中。三階にあるといわれ、エレベーターに乗るが、エレベーター嬢いはく、「屋上まで止まりません」
もっちゃう、もっちゃう。
ひでくんは、屋上から急いで階段をかけおりる。
すると、キリンやこうもりやガイコツたちが、一風かわったトイレにひでくんを案内してくれる。
けれども、とてもそこではできそうになくて、ひでくんは、ふたたびトイレをさがしまわる。
もっちゃう もっちゃう もう もっちゃう
果たして、ひでくんは無事におしっこできるだろうか?
衝撃のラストが待っている。




