本日の一冊 「からすのパンやさん」
「からすのパンやさん」【偕成社】
加古 里子作・絵
いずみがもりはからすのまち。
くろもじ三丁目にある、からすのパンやさんの家に四羽の赤ちゃんが生まれた。
赤ちゃんはすくすく育ち、やがて、彼らのお友だちがパンを買いにくるようになった。
子どもたちのリクエストにこたえ、パンやさんは一家で考えに考え、たくさんのいろいろなパンを焼く。
さあ、よくあさ。
それを知った子どもたちは、朝も暗いうちから、パンやさんへといちもくさん。
ねぼけまなこのよくばりサイチどんも、大きな入れものかかえて、「わしも、うんとかいこむべえ」
それを見たあわてんぼのゴロベエどん。
「くろもじ三丁目のパンやの店で焼けてます」
しょうぼうしょへでんわをかけてしまった。
かじだ、かじだとしょうぼうしゃ
なんだ、どうしたときゅうきゅうしゃ。
じけんだ じけんだと、ぶそうけいかんのいちれんたい。
ヤマおばさん、チリチリばあさん、マゴマゴじいさん、ゴサクノダンナさん、ゆうやけしんぶんのとくはいんも、カアカア・テレビのカメラマンも、みんな、みんなとんできて、からすのパンやさんは、おしあい、へしあい、上から下への大さわぎ。
そこで、パンやさんが考えた、ある策とは?
見開き一ページにところせましと描かれた、からすのパンやさんのいろんなパン。
おいしそうで、かわいらしくて、小さい子どもばかりに読ませておくのはもったいない!
食べるのも好き、作るのも好きなパン好きさんに、ぜひ手にとってほしい一冊だ。




