本日の一冊 「11ぴきのねことあほうどり」
「11ぴきのねことあほうどり」【こぐま社】
馬場 のぼる作・絵
開いたとたんに、美味しそうなコロッケの香りがしてきそうだ。
ここは、11匹のねこのコロッケの店。
毎日、毎日、ねこたちはせっせとコロッケづくり。
じゃがいもを洗って、ゆでて、つぶして、パン粉をつけて、油であげて……。
コロッケやはだいはんじょうするが、そのうちにだんだんうれのこるようになり、ねこたちはまいばんコロッケをたべるようになる。
そのうち、コロッケに飽きてしまったねこたち。
「おいしいとりのまるやきが食べたいねえ」
「あ~とりのまるやき」
すると、そのときいちわのあほうどりがやってくる。
「コロッケをひとつ分けてくれませんか?」
願ってもない客に、ねこたちは大喜び。
気前よくコロッケをサービスする。
コロッケに大満足したあほうどりは、くにのきょうだいたちにも、このコロッケを食べさせたいという。
そこでねこたちは、海の向こうにわたってコロッケをつくることに決める。もちろん、ねらいは、とりのまるやきなのだけれど……。
そしてあほうどりの国についたねこたちの運命はいかに……。
馬場のぼるの、ほっこりしたねこのイラストがとてもかわいい。
「11ぴきのねこ」はシリーズになっているが、息子たちの一押しはこの絵本なのだ。




