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縁の本棚  作者: 雪縁
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本日の一冊 「へんてこもりにいこうよ」

「へんてこもりにいこうよ」

        たかどの ほうこ/作・絵


 そらいろようちえんのうらにある、こんもりしげったちいさなもり。そこはヘンテ・コスタさんが作ったもりで、「へんてこもり」といわれていました。

 ふだんとはちがった入り口から入った、アキオ、ケケコ、ブンタ、ノンコのなかよし四人ぐみ。そこでどうぶつしりとりをはじめます。

 ぞう→ うし→ しろながすくじら→ らくだ→だちょう→ うま→ ?

 まよったブンタはでたらめにさけびます。

 まるぼ!

 そんなどうぶついないよ~と、みんなにいわれたやさき、なにかがもりからでてきました。

 ヤカンのようにまるっこい、へんてこな生きもの。

 その生きものは、とうぜんのようにいいます。

「じゃあ、おれさまはだれなんだ。おれさまはまるぼだよ」

 それからも、四人のしりとりから、へんてこなどうぶつがつぎつぎにでてきました。

 たわしのような、ぼさこう。

 つるんとした、うるりんぞ。

 そして、ぞうを先頭に、うし、しろながすくじら、だちょう、うま、まるぼ、ぼさこう、うるりんぞが輪になって、ぐるぐるとまわりはじめたのです。

ところが、うるりんぞがやってきたばかりにたいへんなことがおこりはじめました。


 少し長いけれど、二年生のクラスでこれを読み聞かせたら、日頃、先生方から多動児扱いされているSくんが、いちばん前に、ちゃんと正座して、目をかがやかせて聞き入ってくれていた。

―すごいよ。Sくんって好きなことには、こんなに熱中できるじゃない。

我が子の成長を愛しむような気持ちで、この物語を読み終えた記憶がある。


 この物語はシリーズがあって、まだまだ、へんてこもりから、ワクワクドキドキが続く。

 よくよく見ると、作者のたかどのほうこさんは、この本の挿絵も描かれている。

 なるほど。まるぼも、ぼさこうも、うるりんぞも作者のイメージしたとおりに伝わってくる。

 楽しい。とにかく、どこまでも想像の翼を広げてくれる。

 こんなお話が書けたらいいなあと、ありあまる彼女の才能に嫉妬してしまいそうだ。



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