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縁の本棚  作者: 雪縁
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本日の一冊 「はれときどきぶた」

「はれときどきぶた」【岩崎書店】

         矢玉 四郎作・絵


 もし、この作家に出会わなかったら、わが息子たちは、本が好きにはなれなかったかもしれない。

 創作とは自由な発想で楽しむことを教えてくれたのは、矢玉四郎氏。

 代表作ともいえる「はれぶたシリーズ」は、県立と市立の図書館を、息子たちとハシゴしながら全部読破した。


 三年三組の畠山則安のあだ名は、十円やす。

 毎日、日記を書いていることを誇りにしているが、どうもその日記をおかあさんがこっそりと盗み読みしているらしい。だから、のりやすは、うんとめちゃくちゃなことを書いて、おかあさんをびっくりさせようとするのだ。


 トイレのへびからはじまって、えんぴつの天ぷら、ふわふわと飛ぶ金魚、日記に書いたことが、次々に現実になっていく。

 だんごがのどに詰まって、ろくろっ首みたいに首が伸びたおかあさん。これも、のりやすが日記に描いた絵のとおりに現実となり、そして、ついには、空いちめんにぶたが!

「きょうの天気は、はじめははれていましたが、ごごからぶたがふりました」

 のりやすが、絵とともに日記に記したとおりになったのだった。


 こわくなったのりやす。

 あわてて、うその日記を撤回しようとするが……。


 ナンセンスが小気味よい。

 子ども時代には、感動的でためになる良書はもちろんだが、こんな本も大いに楽しんでほしい。

 とびきりのユーモアと笑いのあふれる「はれぶたシリーズ」

 もう一度、思いきり楽しんでみたい。






 




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― 新着の感想 ―
[良い点] はれぶたシリーズ、懐かしいです。 小学校の頃、公民館や学校の図書室でよく読んでいました。 はれぶたシリーズは、本筋であるナンセンスな騒動も実に楽しいのですが、エピローグで描かれている騒動の…
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