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縁の本棚  作者: 雪縁
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本日の一冊 「ラブ・レター」

  「ラブ・レター」【大日本図書】

         あさの あつこ作


 人を好きになると、心の中にはいつもその人の存在を感じずにはいられなくなる。

 そして、自分が見たこと、聞いたこと、思うことすべて、その人に報告したくなる。

 だれしも一度は、経験した覚えがあるのではないだろうか。


 小学五年生の折田愛実は、同級生で馬に詳しい楽くんが好きだ。

 好きな子にラブレターを書くという友だちにつきあって、いっしょに馬の便箋を買い、楽くんにあてて、いろんな思いを連ねていく。

 けれども、「好きです」という直接的な言葉ではなく、「楽くん。夕焼けがきれいでしたね。見ましたか?」というように、愛実の目に映ること思うことすべてを報告する文章になってしまうのだ。


 高校生の姉と直人くんもまじめな恋愛をしている。それなのに、無理解な周囲の目。

 いろんな葛藤をのりこえ、愛実が、一生懸命に書き上げたラブ・レターを楽くんに手渡すラストシーンは、実に爽やかだった。


 児童書であるけれど、人を好きになる清々しい気持ちをよみがえらせてくれる一冊だ。


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