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本日の一冊 「おおきな おおきな おいも」
「おおきな おおきな おいも」【福音館】
赤羽末吉 さく・え
小学校の読み聞かせボランティアを八年間ほどしていたことがある。
毎年秋になると、必ず教室で読み聞かせ、いつの時も低学年には爆発的に人気だったのが、この本。
雨でおいも掘りが中止になって、みんなで描いたおおきなおおきなおいも。
さてこのおいも、どうしたら運べるかな?
運んだあとはどうするかな?
おおきなおいもで何を作るかな?
想像はどこまでも、どこまでもふくらんでいく。
おいしいおいもをたっぷり食べて、ガスでふくらんだおなか。
いもらず1号、いもらず2号とおならでうちゅうにとびあがるシーンをめくると、もう低学年たちは興奮してしまう。うちゅうりょこうをたのしんで、ゆうやけぐもにのって、おうちにか~えろという場面で、教室はようやく静かになる。
絵もいたってシンプル。なのに子どもたちの心をひきつけてやまないロングセラー。
今年も、おいしいおいもの季節になった。
パラパラとめくってみては、懐かしみ、楽しんでいる。