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縁の本棚  作者: 雪縁
133/306

本日の一冊 「もぐらとじどうしゃ」

「もぐらとじどうしゃ」【福音館】

        エドアルド・ペチシカ文

        ズデネック・ミレル絵

        うちだ りさこ訳


  目がさめるような黄色の表紙。

  色とりどりの車にまっくろなもぐら。

  ポップなカラーとイラストで描かれた可愛い絵本だが、意外にも初版から五十年くらいたっていることに驚かされる。


 たくさんの車が行き交う通り。

 車同士がぶつからないように、中央には緑の草地がある。そこにできた土の小山がもくもくと動き、何かが顔を出した。

  もぐらくんだ。

 まわりをみわたし、もぐらくんはつぶやく。

「あーあ。ぼくにもじどうしゃがあったらなあ~」

そしてもぐらくん、自分だけの車をつくってみようと思い立つ。

 ハンドル、車輪、いろんな部品をそろえながら四苦八苦するもぐらくん。

 ところが、ついさっきまではすてきなじどうしゃだったはずなのに、こわしやのカルリクによって、ぺしゃんこにつぶされた車を発見。


 ものしりのネズミのアドバイスで、街のAUTO SERVICEに、つぶされた車を持っていったもぐらくん。

 りっぱによみがえった車を愛車にして、大得意で街中をドライブしてまわる。

 ところが、交差点でもぐらくんの車はストップしてしまい、大ピンチ!

 果たして、もぐらくんは切りぬけられるだろうか?


 目下、常に頭を痛めていること。

 それは運転だ。

 実はわたしはペーパードライバー。それももう三十年近くなる。

 時々は田舎道を運転する(させられる)こともあるので、何とかまっすぐだけは走ることはできるが、できないのがバックで駐車すること。

 なかなかまっすぐにいかず、となりに別の車があろうものなら、まちがいなくぶち当ててしまいそう。

バックをしない駐車も試みるが思うようにはいかないのが現実。要はバック駐車を克服せざるをえないのだ。


 ああ、もぐらくんはいいなあ。

 どうやって駐車してるんだろう。

 車を運転することが、もぐらくんみたいに楽しいと思えるなら、どんなに嬉しいだろうか。

 最近ではこの表紙を見る度、もぐらくんがうらやましくって仕方ない。



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