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縁の本棚  作者: 雪縁
13/306

本日の一冊 「くじらじゃくし」

「くじらじゃくし」【講談社】

         安田 夏菜作

         中西 らつこ絵

 

 今年の春に新刊として出て、まだ半年足らず。

 この作家さん、前作の「ケロニャンヌ」に続き、私にとっては目の離せない作家さんである。

 おそらくご本人が落語をされるのであろう。物語は創作落語的であり、笑いがとまらない。それでいて、ここがいいたい!というところはびしりと決めていてみごとなのだ。


 大阪の大金持ちの米問屋に生まれた、ひとり娘のイトはん。だんなさんから蝶よ花よで育てられ、わがままいっぱい、栄養とりすぎで信じられない力持ち。

 すもうをとれば、相手はお日さままで飛ばされてしまうような怪力の持ち主なのである。

 そのイトはんが、だれも飼っていないペットがほしいと言いだした。いったん言いだしたらきかないイトはん。いいかげんな約束をして守れなかったら、すもうでどこかに飛ばされてしまう。恐れただんなさんは丁稚の定吉にその役目をおしつけてしまう。

 定吉は探し求めたあげく、ついに自分と会話できるオタマジャクシと出会う。が、実はそのオタマジャクシ、クジラの子どもだという。さっそく持ち帰り屋敷に大きな池を造り、いっこくもはやく、そのオタマジャクシをクジラに成長させるよう、だんなさんから頼まれ、定吉は休みなく世話をするのだが……。


 笑いあり、ほろりと涙ありの児童書。


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