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縁の本棚  作者: 雪縁
125/306

本日の一冊 「グリーンマントのピーマンマン」

「グリーンマントのピーマンマン」【岩崎書店】

            さくら ともこ作

            中村 景児・絵


 星がまたたく夜空を、みどりのマントをひるがえし、さっそうと飛び回る正義の味方、ピーマンマン。

 彼らの強さを知ったら、きっとピーマンの苦手な子どもたちもあこがれてしまうかもしれない。


 だれもが寝しずまった夜中。

 野菜嫌いの子どもをねらって、ひたひたと押し寄せる、ノドイタバイキンマンたち。

 台所の野菜やおなべは震えるばかり。

「たすけて~」

 みんなに押されて飛び出したピーマンマン。

「むっ、くさい!」

「おっ、からくてしびれる!」

 身体はピリピリ。目もクルクル。

 ノドイタバイキンマンたちは、みごと退散。


 安心したのもつかのま。

 今度は窓から侵入してきたハライタバイキンマンたちが、好き嫌いの多い子たちのお腹目がけてそれいけ、やれいけ!


 悪に挑むピーマンマン。


 ピーマンにおい光線!

 ピーマンピリピリ アタック!

 ピーマンニガニガ パンチ!

 ピーマンガブリ シビレ!

 ハライタバイキンたちはみごとに退散。

 ピーマンマンはみんなにほめたたえられて得意顔。


 食育がテーマの絵本なのだが、現実のピーマンはさておき、息子たちはこの絵本が大好きだった。

 ちなみに、次男は幼稚園のころ、すこぶる美人の担任、A先生にあこがれ、好き嫌いをすべて克服した。給食をお残しせずに、A先生にほめられることが何より嬉しいことだったのだろう。

そして、長男はといえば、幼いころからの野菜ぎらいが未だ直らないままである。

けれども、学生時代、彼のもとへ、ピーマンマンならぬモヤシマンがやってきて、食費のピンチを救ってくれたらしい。

 このさい、ホーレンソーマンでも、ニンジンマンでもなんだって構わない。

 ひとり暮らしの彼のもとに、栄養指導にやってきてくれないかしらとこっそり願っている。


 


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