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縁の本棚  作者: 雪縁
124/306

本日の一冊 「しろくまちゃんのほっとけーき」

「しろくまちゃんのほっとけーき」【こぐま社】

           わかやま けん作・絵


 ビビッドなオレンジ色の表紙に描かれたエプロンすがたのしろくまちゃん。

 目の前には8枚のあつあつのほっとけーきがおさらにのっかっている。

 この絵本を読まれたことのある方は多いのではないだろうか?

 1972年からのロングセラーで、今なお、小さな子の読み聞かせには大人気らしい。


 もちろん、我が家でもこの本は大活躍してくれた。

 幼いころ、風邪をひきやすく、ようちえんを休みがちだった長男に、「しろくまちゃんのほっとけーき、作ろうか?」と声をかけると、目を輝かせてこの絵本を持ってきたものだ。

 絵本の見開きいっぱいに描かれた、ほっとけーきができあがるまでの過程。

 ぽたあんとフライパンにたねをおとし、どろどろからぴちぴち、ぷつぷつ、やけたかな? 

 まあだまだ。フライ返しでしゅっ、ぺたん、と裏返し、ふくふく、くんくん。

 お皿をもってきて、ぽいっとできあがり。

 これ以上ないというくらい、易しいことばでほっとけーきのつくり方をナビしてくれる。

 実は私自身が、息子以上にほっとけーき大好き。

 ぷつぷつが出てくると、つい待ちきれず裏返して失敗してしまうのだが、この絵本を読んでから、まあだまだと自分に言い聞かせるようになった。


 できあがったほっとけーき。

 バターとはちみつをたっぷりかけて、息子と二人、はふはふとほおばっていた。

 一日くらいなら、ようちえん休んで一緒にいてくれるのも、まんざら悪くないなあなんて思いながら……。


 息子たちが出ていった今も、ほっとけーきの粉は常にストックしてある。

 自分自身のために、おいしい、おいしいほっとけーきを焼こうと思って。

 でも、きっと太るだろうなあ……。









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