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縁の本棚  作者: 雪縁
122/306

本日の一冊 「おべんとう なあに」

新天地より一週間ぶりに本棚を再開いたします。どうかまたお立ち寄り下さい。

「おべんとう なあに?」

          山脇 恭・作

          末崎 茂樹・絵


 四月も後半。

 引越してきたところは、豊かな自然にあふれている。

 柔らかな若草色の木々に、咲き乱れる色とりどりの花たち。

 子育てまっさい中のつばめが、急げ急げと飛び交い、うぐいすがのどかにさえずっている。

 こんな中で、気の合った仲間たちとお弁当を広げたら、さぞや美味しいだろうなと思う。

 そんなことを考えていたせいかもしれない。

 実家の古い本棚から、ふとなつかしい絵本が目にとまった。

 手に手におべんとうをもった動物たち。

 タイトルも、その絵のとおり「おべんとうなあに?」

 これはおべんとうのしかけ絵本になっていて、まだ幼いころの息子たちがそれはそれは喜んで、何度も読み聞かせしたものだ。


 ぞうくん、うさぎくん、りすちゃん、きつねくんがピクニックへ行く。

 でんしゃごっこにかくれんぼ。たくさんあそんで、さあ、おべんとうの時間!

 読者は、自分のことのようにウキウキ気分で、りすちゃんのおべんとうばこをめくってみる。

 出てきたのは、かわいいお日さまサンド。

 次にきつねくんのおべんとうばこをめくると、

 出てきたのは、かっこいい新幹線べんとう。

 次にうさぎくんのおべんとうばこをめくると、

 出てきたのは、きれいな花束べんとう。

 そしていよいよ、ぞうくんの番に。

 ところが……。

 ない!

 ぞうくんのおべんとうがなくなってしまった!

 ぶわああああん!

 声をはりあげて泣きだしたぞうくん。

 さてさて、ぞうくんのおべんとうは見つかるのかな?


 戸外で食べるおべんとうは美味しい。

 仲よしの友だちと分けあいながら食べればさらに美味しさ倍増だ。

 可愛らしく、ほのぼのとした気持ちになれる絵本である。



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