表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/115

9話 朝っぱらからやつがでたー

 朝、目が覚めると頭の中にあの神の声が聞こえてきた。


「仲間ができたようですね。おめでとうございます」


「そんなことより、なんだこの名前は!哀影 憐牙の名前はとっくに封印したはずなのに!」


「しかし、あなたの本名である田中 助肋とどっちがよかったですか?これでも親切心のつもりだったんですけど」


 くっ、それを持ち出されると…学生時代はからかわれたこともあったしな。


「そんなことより、あなたに良いことを教えにきたんですよ?実はあなたの鑑定は他の人たちの鑑定と違って、ステータスにある情報をさらに鑑定することができます」


 そんなことって……。スケロクとレンガなら確かにレンガのほうがマシだけどさ。


「それは、漢字の能力を見ることができるということか?」


「あくまで発現している能力だけですけどね。今日はそれだけ言いにきました。あ、その娘達に手は出しちゃいけませんよ?」


「誰がだすか!こんな幼い娘に!それにこの娘達は俺を慕ってくれているはずだ!襲ったりはしない」


「それは、合意ならOKということですか?」


「違うわ!」


 それだけ言うと神の声は聞こえなくなった。何しに来たんだよ、あの神。ああ、鑑定について教えに来たんだったか。漢字の能力までを鑑定できるんだったか。



――フォル――『鼠』

所有スキル:分裂 ??? ???



これの分裂だけ鑑定できるようだ。



――分裂――

自信の姿、能力をそのままに増やせる。上限数は保漢者の強さに応じて増減する。また、分裂するごとに保漢者の精神力を使う。



 俺が強くなればフォルの分裂する数を増えるってことか。分裂しすぎると俺の精神を削るようだが。

ちなみに精神力は魔法を使うときのMPみたいなものらしい。魔法も同様に精神力を使うみたいだ。昨日、魔導師協会でそんなことを言ってた気がする。

 ついでに『肝』も見ておくか。



――きも――『肝』

所有スキル:毒解除 ??? ???



――毒解除――

保漢者が毒状態になったとき毒を解除する。保漢者の強さに応じて解除できる毒の強さは増減する。無効化ではなく解除なので毒にはかかる。



 二人の『矛』と『盾』どうなんだ?



――ほこ――『矛』

所有スキル:熟練度上昇 ??? ???



――熟練度上昇――

通常よりも速く熟練度が上がる。



――たて――『盾』

所有スキル:攻撃無効 ??? ???



ー攻撃無効ー

一定以下の攻撃を無効化する。保漢者の強さに応じて無効化できる威力を増減する。保漢者自身に当たる攻撃も無効化できる。



 大聖堂の職員が言っていたのとほぼ同じか。こいつらの成長に期待だな。

二人はすやすやと幸せそうに眠っている。ちなみに俺は一人で一つのベッドを使ったが、二人は二人で一つのベッドを使ったようだ。二人はお互いに抱きしめ合いながら寝ている。

苦しくないんだろうか。まあ表情からそれはないと思うが。もう少し寝かせておいてやろう。

 その間に俺は宿の厨房まで行き、主人に部屋で食事をとる許可をもらい、朝食を部屋まで持って行き、二人を起こしたのだった。二人は眠そうにしていたが、朝食のにおいをかぐと、尻尾をふり朝食を食べ始めた。


書き忘れてましたが、耳だけでなく、尻尾もあります

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ