敵の説明
補足その2!
十二支
・『子』
背丈は主人公の半分ほどの小男。丁寧な口調であるが、相手を敬っているわけではない。
十二支のうち最初に神のもとへと辿り着いたことから能力名は先手。
『子』が放ったネズミが攻撃しようとした瞬間、相手は必ず動きを止め、ネズミの攻撃を食らわなければならない。主人公の『鼠』と違い、漢字ゆえに生み出させるネズミの数に上限はない。ネズミ自体の攻撃は大したことがないので、ある程度の防御力があれば対処できる。
レンガたちのとこに最初に辿り着いたのも先手ゆえ。
・『丑』
金属鎧を着た大男。能力上、相手の攻撃を食らわなければならないため、金属鎧を着ているが、闘いは好まない。
十二支で『子』に先を越されてしまったことから能力名は後手。
先手と対になる能力で、『丑』に攻撃した者は必ず『丑』の攻撃が当たる。
『丑』は絶対に攻撃が当たることが分かっているため十分に力を込めて攻撃できる。
動きがかなり鈍いため、置いていかれることが多い。
・『寅』
強面の男。スカーフェイスであり、左右に三本ずつ横に傷があり虎の髭のようになっている。
敵はともかく、味方には気づかいができるため、『丑』とともに行動することが多い。
能力は平常。いくら攻撃を重ねても、されても、疲れても決してその痛みや疲れを見せない。
種を知っていれば対処できる能力であるが、知らなければ自分の攻撃が効いていないのではないのかと臆してしまう能力。
さらには『丑』と混ざることにより、鬼となる能力がある。だが、本物の鬼には敵わなかった。
・『卯』
十二支唯一の女性。女性らしい体つきをしているため、女好きならその体に目を奪われるだろう。幼女趣味の人間はその限りではないが……。
能力名は孤立。相手を自らの固有結界に引き込み、そこで個別に闘わせる。固有結界の中は森が広がっている。複数の相手でもその人数に応じて『卯』は増えるため人数の差を覆せる能力。戦時には一番敵兵を倒していた。
能力発動の条件は相手に触れること。それはもう一つの相手に無条件の信頼を与えるという能力でクリアしていたが、強い警戒心には効かないため、ハドやルナには信頼されていなかった。『卯』自身も魔法と脚力を生かした闘いをするため、並みの兵士では相手できない。
・『辰』
大ひげを蓄えた男。武人気質であり、闘いは望むが殺しは別に望んでいない。
戦では大物相手と喜んで闘っていたが、殺さないことが多いため、他の十二支が止めをさしていた。
能力名は竜人。ドラゴンの鱗、炎を持つ。他の十二支に比べてシンプルな能力であるが、この鱗を斬り貫けるものはおらず、炎は高熱であるため強力。
武器は持たず、ドラゴンの爪で引き裂く。
ちなみに飛ぶことはできない。
・『巳』
蛇のようにひょろ長い男。『辰』についてまわるのは尊敬の念から。
闘いでは拳法を持って戦うが、ハド相手では分が悪かった。
能力名は脱皮。如何なる攻撃を受けようとも脱皮を行えば傷は完全に癒える。
脱皮できないようにすれば勝てる相手だが、長い手足から繰り出される拳は手ごわい。
・『午』
闘ったカルミアのことを考えてもかなりの背丈の大男。背が高いだけでなく、筋肉質な体であるため、まともに攻撃を受けることはできない。だが、最初のうちは見かけに反する弱さを感じる。
『午』を弱いと思い、馬鹿にしたとき『午』は怒り強くなる。それに応じて身体も大きくなるが、怒っているため理性は失う。質が悪いことに沸点が低いためちょっとしたことで怒るのと実際は馬鹿にしなくても『午』が馬鹿にされたと思ったら能力は発動する。心の中で弱いと思っても能力は発動するため、闘うにはある程度の心持ちが必要。
腕よりも足を使った攻撃のほうが強い。
武器がモーニングスターで最初のうちは命中率が悪いのも相手に弱いと思わせる作戦。
・『未』
騎士らしい言動とは反した肥満体の男。
騎士らしい言動であったが、主人公相手に十二支二人がかりで闘うことを了承するなど、実は騎士らしい心は持っていない。
能力は吸収。衝撃であるなら何でも吸収し無効化する。打撃であっても斬撃であっても無効化でき、それは身体だけでなく顔や手足も同様である。だが、毒までは無効化できなかった。
毒など火や水などの攻撃には弱い。
・『申』
特に容姿については描写されていなかったが、本当に特徴のなかった。
能力同様に特徴のない男であった。
能力名は代用。剣の代わりに木の枝を、ハンマーの代わりにレンガを、弓矢の代わりに小石を使うなどと、身の回りにあるものを武器にして闘う能力。代わりにしたものは武器と同様の性能を持つ。
戦場では死体を武器にするなど闘う相手からすれば嫌な相手であったが、実力自体はよく考えれば普通に武器を使うちょっと強い相手と同様の強さなので、それを見抜かれた主人公に敗北。
・『酉』
出てくるまでもなく倒された十二支。隠密行動は優れていたが、アカツメの前には心音でも消さない限りは隠れきれなかった。
能力名は忘却。漢字だけでなく、魔法すら相手に使い方を忘れさせるという能力で一見、相手にしたくはないのだが、強さはそれほどでもない(十二支で一番弱い)ため味方がいないと弱い。『酉』を一人で行動させたヴェルツルのミス。また、忘却をかけられる相手は一人なので複数人で相手をすれば勝てる。
記憶力が悪いのでいつもメモを持ち歩いている。
・『戌』
紳士姿の老人で、闘うときは大きな犬の姿になる。十二支で実力は一番上。
十二支で一番強いが、十二支で一番『酉』が苦手である。理由は素のある老人の姿では戦闘力は皆無に等しいため、忘却の能力をかけられると十二支で一番弱くなってしまうから。
能力名は転移。対象をランダムにどこかに転移させる能力と、自分を指揮な場所に転移する能力を持っている。本編のように相手の背後や死角に転移して急所を噛みきるという闘いができるため十二支の中では恐れられてきた。
闘い始めると犬としての本能か、老人姿での丁寧さは消える。
・『亥』
「~っす」が特徴の男。槍を武器にして闘う。
十二支で唯一、ヴェルツルに操られていなかったどころか、逆に思考を誘導していた男。
能力名は道標。相手にいくつかある思考の選択肢をこちらが勝手に決め、そちらへと誘導する。この能力にかけられればたとえ戦闘中でも別のことを始めてしまう。
対象が一人ならば絶対にありえない選択肢でも誘導できるが、複数ならば時間がかかる。
戦場では逃げ出したいと思う兵士がいればその者たちを逃げ腰にしていた。
フォルが思考を分断したため誘導しきれず敗北。
十二支はもともと出す予定ではありませんでしたが、友人に十二支をもとにして敵つくってと言われて能力を考えました……ええ、12の能力追加はきつかったですよ。
どの能力も使い方次第では強いですが、それでも五芒星ほど強くはない能力を持つ言わば中ボスの存在です。
ほとんどウァルマーがどこからか半殺し状態で連れてきて、ヴェルツルが『隷』で奴隷にする姫プレイで十二体集めました笑
漢字であるため善悪どちらとも取れる存在ですが、奴隷となって心から殺しを楽しむ者、嫌々闘う者、信念を持って闘う者など色々いました。
一般兵士
ほぼネタですが、こちらも軽くご紹介
・ディフィ
所有漢字:『鍵』
所有スキル:なし
状態異常:重症
兵士三人組の一人。
誘導担当。剣の腕はそこそこ。彼女いない歴=年齢。
-かぎ-『鍵』
所有スキル:開錠 ??? ???
-開錠-
どんな鍵でも開けることができる。心の鍵を開けることも。
・ダティ
所有漢字:『鰯』
所有スキル:なし
状態異常:重症
兵士三人組の一人
弱体化担当。剣は始めて1ヶ月。彼女は定期的にできる。
-いわし-『鰯』
所有スキル:鰯群 ??? ???
-鰯群-
大量のイワシを空から降らせる。そこそこ痛い。
・デジャ
所有漢字:『痺』
所有スキル:なし
状態異常:重症
兵士三人組の一人。
止め担当。実は弓矢の方が上手い。二股がバレて修羅場中。
-ひ-『痺』
所有スキル:痺手 ??? ???
-痺手-
手で触れた相手を痺れさせる。殺傷力はほぼ皆無だが、触れたが最後、抵抗することはできない。
名前は3Kから。まあブラック企業みたいなものですからね。
保漢者であるが、どうも使い勝手が悪いこの三人を、ヴェルツルが三人組にして闘い方を頑張って考えた。
元々知り合いではなく、これをきっかけにして知り合った。
ストオ
所有漢字:『石』
所有スキル:なし
状態異常:不明
-いし-『石』
所有スキル:投石 ??? ???
-投石-
左右の手を組むことでその手から無尽蔵に石を投射できる。
まともに当たれば、命に関わるが、所詮は石なので、盾などで防ぐことも可能。
ラビリ
所有漢字:『迷』
所有スキル:なし
状態異常:不明
固有結界を生み出し、その中に相手を閉じ込める。固有結界の中は迷路となっており、抜け出すことは困難。正しい道を通れば抜けることは可能だが、一定時間ごとに道筋は変化する。攻撃性はないため、足止めか消耗程度にしかならない。
チンピラとシダが道すがら倒した兵士です。
固有結界はめったにいない能力ですが、自分のフィールドで闘えるという利点があり、それだけで相手は不利になります。
三人組よりはこの二人の方が少し偉い立場にあります。兵士と兵長くらいかな。
-めい-『迷』
所有スキル:迷宮 ??? ???
五芒星
・インフォルト
所有漢字:『崩』『軟』
所有スキル:なし
状態異常:死亡
五芒星の新入り。スルドで指名手配されていた犯罪者であるが、ベム国で好きなだけ人を殺せるという条件でスカウトされた。
鞭に『崩』を付与して触れるものすべてを崩す必殺の武器として扱って闘う。
特技は殺し、趣味は崩化、好きなものは子供の悲鳴という男。
始めて殺したのは近所に住んでいたムカつくおっさんで、そのときから殺すことに躊躇いはなかった。
ヒシバさんの代わりの五芒星のメンバーです。対集団でも対人でも闘えるのでヒシバ以上の戦闘力はありました。まあ、ヒシバの強さは全く別物なんですけどね。今、その辺の話も考えています。インフォルトはイチイに細切れに殺されているので今後は出てくる可能性は皆無です。
-ほう-『崩』
所有スキル:崩化 ??? ???
-崩化-
触れた対象の分子を崩して壊す。木であろうと金属であろうと骨であろうと分子で構成されていれば崩すことができるため、物理的な防御力の意味がなくなる。
鞭に付与できるため、攻撃範囲がとても広く、次の戦では期待されていた。
-なん-『軟』
所有スキル:軟化 軟体粘液 ???
-軟化-
触れた対象を軟らかくすることで切れ味、打撃力を無くす能力。
ぺちん、とこんにゃくで叩かれたような衝撃に変わる。
-軟体粘液-
軟化は触れた相手を軟らかくしていたが、こちらは自分を軟らかくする。
身体は変幻自在、斬れてもくっ付けられ、叩かれても効果はなし。
手足を鞭にして闘うことが可能。
火や水、雷など魔法に弱い。
防御力関係なく攻撃できる崩化、攻撃力を無くせる軟化を使うインフォルトは間違いなく強敵です。
スライム状態では攻撃すべてに崩化を付与している上に、こちらの攻撃は効きにくいという面倒くさいやつです。
こんなやつは焼き殺しましょう。
・ジェド
所有漢字:『拳』『殴』
所有スキル:なし
状態異常:左右拳以外の両腕から肩にかけて骨折
拳を強化する漢字ですが、それ以外にも足さばきなどの一定の戦闘技術を学んでいる男。
五芒星には強者と闘えるから入っていただけで、弱者を殺すことには興味ない。
戦では攻撃範囲が狭いのであまり成果らしい成果はない。
死んだわけではないので、これからも出したいキャラです。
合理主義者であるなら、割り切って、こちら側に引き込めそうですよね。
漢字を抜きにしたらハドの次くらいに強いキャラです。
ジェドにとって、漢字は武器の手段の一つくらいの感覚です。
漢字が無くても殴ることはできますからね。
割と味方サイドの能力の人間ですが、この人がもとから善悪関係なく純粋に闘いを求めている人間です。気まぐれで人助けもします。
-こぶし-『拳』
所有スキル:堅拳 正シキ拳ハ悪シキ力ヲ滅ス ???
-堅拳-
拳を堅く握るほど、より強靭な拳となる。
-正シキ拳ハ悪シキ力ヲ滅ス-
悪しき心を持つ者を浄化する拳となる。
ただし、相手の心が善に近いほど威力は減っていく。
相手が悪しきほど威力は上がる。
-おう-『殴』
所有スキル:??? ??? ???
『欧』の能力は本編では出てきませんでしたが、一応使っていました。
まあ使う描写書いてませんけど……。
決して、忘れていたわけではありませんよ?
・ウリノーム
所有漢字:『堅』『骨』
所有スキル:なし
状態異常:死亡
五芒星のうちではインフォルトに次いで新入り。といっても、他のメンバーとは一年以内の差であるが。
殺すことも好きだが、別に相手の恐怖感が欲しいわけではない。殺したという実感が楽しいのである。そのため、闘うときはいつも全力全開。相手を見くびることはしない。
アカツメに全身の臓器を破裂させられ死亡。
攻守ともに堅牢であるため、骨をどうにかする手段をどうにか考えなければいけないですね。五芒星の中でも偏ることなく真っ当な戦いをするキャラです。狂化状態は無尽蔵に骨を生み出し飛ばしうねらせるのでとても厄介。
-けん-『堅』
所有スキル:堅固 ??? ???
-堅固-
己の身体の部位を堅くする。特定の部位だけであればさらに堅くなる。
ウリノームは骨のみを強化していた。
-ほね-『骨』
所有スキル:骨柱 狂骨遊戯 ???
-骨柱-
骨を一つの柱として、撃ち出す能力。撃ち出すための骨の強化、弾性力の増加などをするため、結果的に全身の骨が強化されている。また、骨を撃ち出しても骨は再生する。
-狂骨遊戯-
骨柱の改善・改悪版。改善点としてはより骨は強く、再生力も強まり、細かな骨ですら高威力で撃ち出せるようになった。改悪点は強化を高めると狂化され、意識を失い、力のコントロールができなくなる。
純粋に骨だけで闘うキャラです。
武器は骨で作った剣。鎧も骨。鎧の内側にも骨。骨って万能ですね。
相性的にインフォルトには苦戦します。
・ウァルマー
所有漢字:『駆』『足』
王に使え王の為に働き王に褒められ王に叱られ王に殺されたいと思っていたヴェルツルファン。最後はヴェルツルのために働いて死んだと言わなくもない。
速度で圧倒し、喉にナイフを当てるだけなので戦闘技術はそこまで高くはない。
心臓を止められ殺されたため、今後は出てこない……と思われる。
幼少時に王に命を救われたときから王に着いていくと決意した。
ただの王のファンです。ファンって怖いですからね。きっとヴェルツルも夜な夜な震えていたでしょう。でも、別に男が好きなわけではないです。王が好きなだけなんです。
-く-『駆』
所有スキル:疾駆 駆ケヨ駆ケヨ誰ヨリモ ???
-疾駆-
速度上昇
-駆ケヨ駆ケヨ誰ヨリモ-
相手の速度を上回る速度を出せるようになる能力。
この世界にはないが、ステータスがあれば相手の速度の数値に+1した値が自分の速度となる。
-あし-『足』
所有スキル:早足 千里之足 ???
-早足-
速度上昇
-千里之足-
速度を自分で制御できるようになる能力。
千里(4000㎞)ですら一瞬で移動できる速度から亀のごとき歩みを制御できる。実際は光速まで速度を上げられる……が、速度を上げられるだけで曲がったり止まって離は自分ではできない。また、空気摩擦でのダメージを受ける。
『疾駆』と『早足』の能力どっちも効果同じじゃないか!そう思わないでね。重ね掛けできるからあそこまで速度を上げられるんだよ。
速さを活かした闘いができる反面、攻撃に関する能力がないため、防御が高い相手だと闘いにくいですね。
・ヴェルツル
所有漢字:『隷』
所有スキル:なし
状態異常:死亡?
五芒星のボスにしてベム国の王。
本人に戦闘能力はないので、配下が全滅すれば見苦しいだけの男になってしまう。
年齢はそれなりで、もう40は超えている。
負けるくらいなら闘いを仕組まなければ良かったと死ぬ直前に後悔。
勝ってるときは偉そうなくせに、負けそうになるとみっともない男を目指しました。
ちゃんとそうなってれば良いのですが……。
『竜』がいたからあんなに偉そうにできましたが、いなくなってからの残りの十二支に頼りきりになってしまうザマは酷いですね。こんな大人にならないようにしないと。
-れい-『隷』
所有スキル:隷属 落第奴隷強制統制 ???
-隷属-
意志の弱いものを己の配下とする。
また、対象が漢字であればほぼ無条件で配下とでき、固有空間の中にしまっておける。
配下にできる人数の上限はない。
-落第奴隷強制統制-
配下として奴隷の意志を消し、リミッターを解除し、限界を超えた力を出させる。
当然、体への負荷は考えていないため、体が壊れても闘わせ続けられる。
ヒシバが死者を操るなら、ヴェルツルは生者を操る人です。
限界を超えた力を使わせられるので、相手国よりも人数が少なくても勝てるという仕組みです。
これで五芒星まで終わりです。
今回は神は出てきましたけど、別にもう説明は良いでしょう笑
次話からは6章ですね
いつになるかは未定ですが