番外編 走れチンピラ
なんでこんなに長くなってしまったんだろう……
「ここがレンガが攻略できなかった『村』か」
本来はこういったクエストはシダのようなパーティーに任されるのだが、チンピラの強い希望によりチンピラ達一行が行くことになった。『鬼』攻略に貢献したこともありギルドも無下にはできなかったのだ。
「ここを攻略すれば兄貴はレンガさんを超えたも同然すね!」
「馬鹿野郎!レンガはたまたま攻略できなかっただけだ。あいつを超えるのはまだまだ俺が強くなってからだ!」
「「(そうなのかなあ?)」」
チンピラの中ではレンガは相当な人物になっているようだが、ヤエムとセンダンは実力に大差はないと思っていた。実際に頭脳ならともかく戦闘ならすでに互角以上には闘えるはずである。『鬼』を所有してからはその力も使いこなしているからなおさらだ。
「いらっしゃい!ここはママラの村だよ!」
チンピラ達三人が村に入ると、女性が挨拶をしてくる。
「おう、ギルドから派遣されたものだ。邪魔させてもらうぜ」
「いらっしゃい!ここはママラの村だよ!」
「あ、兄貴!これが報告にあった同じことを繰り返す女性ってやつですよ!」
「ああ、あの魔物にかじられてたっていう……」
ヤエムとセンダンが顔をしかめる。チンピラは女性に対して変なやつだなくらいにしか思わなかったが、二人はすでに村そのものに恐怖を抱きつつあった。女性はチンピラ達が入り口からいなくなるまで挨拶を繰り返していた。
「それで、これからどうするんで?」
「そうだな、レンガは村長のところに行って魔物を倒したんだっけか。じゃあ俺は逆のことをするか」
「逆っていうと?」
「村から一歩も出ない。俺の勘によると、あの武器屋と防具屋が怪しいな。もしかすりゃあの二人を仲直りさせれば解決するんじゃないか?」
「おお……さっすが兄貴!」
「お前らも報告にあった家とかに行ってみろよ。レンガたちができなかったことをやってやろうぜ!」
「「はい!」」
それからは別れて行動することとなった。チンピラは喧嘩をしているという武器屋と防具屋のもとへ、ヤエムとセンダンは村が怖いということもあって共に行動し薬草売りの老人と、そこから場所が近いということで夕飯をつくり続ける女性のもとへ向かった。
夜になり三人は再び集まった。レンガと違う行動をしたいということで宿屋に泊まらずに村長の家へと向かう。村長は魔物がどうたら言っていたが構わずに寝室らしき部屋に泊まりこむ。ちなみに村長はずっと客間にいるので問題はない。
「それで、一日調査してどうだった?」
「薬草売りは何回薬草を買っても売り切れることはありませんでした……。どっからこんな大量の薬草がでてきたのか不思議ですよ」
そう言ってヤエムとセンダンは背負っていたカバンから大量の薬草を出す。
「おい!お前らそんな金どこから出したんだ!まさか今まで貯めていた金を使ったんじゃないだろうな⁉」
「大丈夫っすよ。やたら安くてひとつ5エンでしたから!」
「すごくないですか!街ならひとつ20エンはするんですよ。これでしばらく薬草はいりませんね!」
「そもそも薬草を使うレベルの傷を負うことが少ねえじゃねえか!……ったく、んでもうひとつのほうは?」
「そっちも変化ないですね。話しかけたんですが、どうもシチューをつくっていることしか教えてくれなくて……」
つまりは両方とも成果なしである。
「兄貴の方はどうでした?喧嘩は仲裁できたんです?」
「それが何言っても聞かなねえやつらでな。しかも話を聞かないから武器を買うこともでいきないし」
全員成果なしのため特に相談することもなくなった。
「明日はお前らもばらばらで動けよ。俺がシチューの女、ヤエムが武器屋と防具屋のところ、センダンは薬草売りの爺さんをどうにかしてこい」
「どうにかするって、ただ薬草を売ってるだけですよ?違うとこを見たほうがいいんじゃないですか?」
「いいから、とにかく話しかけてみろ!半日話しかけてだめならヤエムを手伝いに行っていいから」
「は、はい!」
「はやく来てくれよセンダン。あんまし一人で行動したくない……」
翌日になり、それぞれが行動を開始した。
チンピラは夕飯をつくり続ける女性のもとへと向かう。
「本当にただシチューをつくってるだけなんだな……」
そこにいるのは20代の女性であった。寸胴鍋でシチューの具罪を煮込んでいる。今は味付けをしているのか調味料を加えているようだ。
「少しいいか?」
「今夜はシチューなのよ。何せあの人が帰ってくるからね!シチューはあの人の大好物なのよ」
そう返答をする女性の声は嬉しそうである。あの人とは恋人か旦那なのだろうか。
「帰ってくるって、今はどこかに出かけてるのか?」
「今夜はシチューなのよ。何せあの人が帰ってくるからね!シチューはあの人の大好物なのよ」
再びそう返答する女性であるが、チンピラはすでにその光景は見慣れている。これも駄目かと思い、女性以外に何かないかと探す。
「シチューはどんなもんなんだ?どれ、一口」
チンピラがその辺にあったお玉を使い寸胴鍋からシチューをすくって味見をしてみる。どうやらブラウンシチューのようだ。
「ブハッ‼酸っぱすぎだこりゃ‼」
そのシチューはチンピラがこれまで食べてきたどのシチューよりも酸味が強かった。なんでこんなに酸っぱいんだと捨てられている食材の残りを見ると、
「トマトの入れすぎか……」
見れば通常使うであろう数倍の量のトマトのヘタが捨てられている。これでは酸味が強くなるのも当然である。
「チッ、しょうがねえな。玉ねぎは……あるな。これと砂糖も加えて、と」
見かねたチンピラは勝手に食材や調味料を足して味を調えていく。女性はただそれを見ているだけだ。
「よし、これでさっきよりも大分ましになったな。ほら食べて見ろよ」
チンピラはただ見ていた女性に無理やりシチューを食べさせた。動かないのでチンピラが食べさせなければならない。一口食べさせられた女性はゆっくりと咀嚼しゴクリと飲み込んだ。
「おいしい……」
女性は顔を綻ばせ、それまで同じ言葉しか発しなかった女性が初めて違う言葉を発した。実はチンピラは家事全般はそれなりにできるほうであった。外食など考えられない貧乏生活を送っていたため自炊することは必然であったのだ。
「ありがとうございます。これであの人においしいシチューを食べさせることができます!」
「この村はどうなってるんだ?」
「私からは詳しくは言えませんが、どうか私のような困ってるひとを助けてください」
会話が成立している。チンピラは己の行動に間違いはなかったと確信した。
「わかった。俺に任せておけ!」
チンピラはまだ見ていない他の村人のもとへと向かった。
「あの……喧嘩はいったんやめませんか?」
ヤエムは喧嘩の仲裁をしようと何とか二人に話しかけていた。だが、二人の怒声は止まらない。ヤエムにはそもそもなぜ喧嘩しているのかすらわからない状況であった。それぞれ自分のつくる武器が優れている、防具が優れていると争っているのだが、使う用途が違うだろう。武器を持ち防具を装着するから両方優れていてほしいのだが。
「これ、俺になんとかできるのか……」
センダンは薬草売りと話そうとするが、またもや薬草を売りつけられてしまった。
「いやあの、もう薬草はいらないんですが……」
「薬草はいいものだよ!さあさ、買っておくれ」
そして再びセンダンは薬草を買ってしまう。
「センダン、そっちのほうはどうだ?俺は手がかりを見つけたぞ!」
はあっとため息をついたところに、チンピラがやってきた。やたらと上機嫌である。
「それが兄貴……。薬草を売る以外の反応がなくて」
「ふむ……」
チンピラは考える。先ほどの女性は困っている人を助けてくれと言っていた。それならこの老人も何か困っているのだろうか?困っていなければここに用はないのだが……。
「薬草以外は何も売ってないんだな……」
ふと思いついたことがそのまま口から出てしまった。それが老人に聞こえたのか、
「昔はもっと色んな草を売っていたんじゃがな……。もう年なのかあちこちが痛くての。薬草以外の草を取りに行けないのじゃよ」
老人は初めて売る以外の言葉を発した。これは女性のときと同じである。
薬草は比較的この村の近くに生えているのは見えた。だが、毒消草などは見えなかった。それをチンピラは思い出し、
「つまりは身体の痛みがなくなればいいんだな?ならその薬草を飲めばいいじゃねえか」
「薬草はいいものだよ!さあさ、買っておくれ」
チンピラの答えは間違っていたのか、再び老人の言葉は戻ってしまう。
「兄貴、もしかしたら売り物は使えないとかいうことなんじゃないですか?」
「……ならお前が買わされた薬草をやっとけ。てかその薬草で治るのか?」
「大丈夫だと思いますよ。俺の爺さんもこの種類の薬草を飲んで長生きしてましたからね。両親がいなくなってからは世話になったなあ」
センダンは昔を懐かしんでいるがそんな場合ではない。チンピラにせっつかれセンダンは大量にあった薬草から一束ほどを老人に渡す。
「さあ、これでよくなってくれよ」
「薬草はいいものだよ!さあさ、買っておくれ」
だが、老人は薬草を受け取らずまだ薬草を売り続ける。
「何が駄目なんでしょうね……」
「俺のときは無理やり食わせたからな。この爺さんにも食わせるか」
「草のままですよ⁉せめて擦り下ろしましょうよ」
「しかしすり鉢なんかもってないし……いや待てよ。さっきの女のところで借りてこれるかもしれんな。センダン、少し待ってろ」
そう言ってチンピラは走り出した。しかも『倍』を使って速度を倍にさせている。数分もせずにチンピラは戻ってきた。
「快く貸してくれたぞ。センダン、擦り下ろすのは任せたぞ」
「任せてくださいよ!俺の爺さんの分は俺がやってましたからね」
センダンが擦り下ろした薬草を水で溶く。
「これを飲ませればいいんだな。おい爺さん少し我慢しろよ」
チンピラが老人の口に無理やり薬草入りの水を流し込む。老人は無理やり飲まされ咳き込んでいたが、しばらくすると立ち上がった。
「おお、力がみなぎるようじゃわい!若いのよ、すまんの!」
「どうやらここもこれでクリアだな。ヤエムのとこへ行くぞ」
「はい!さすが兄貴です!」
「お前のつくった武器よりも俺の防具のほうがはるかに見栄えが良い!」
「そんなもんどうでもいいわ!武器は敵を倒してこそじゃ!」
「いや少しは抑えましょうよ……」
全く伸展しない仲裁をしているところにチンピラとセンダンがやってきた。
「どうだ?仲裁できそうか?」
「あ、兄貴ー。これ無理ですよ……。話しかけるどころか、こっちの話をまったく聞かないんですよ」
「会話ができないか……。これまでの二人とは違うな」
女性も老人も同じ言葉ではあるが、返答はしていた。だがこの武器屋と防具屋は返事すらせずただ喧嘩をしているのであった。
「喧嘩している原因はこの際置いておいたほうがいいのかもしれんな。殴ってでも喧嘩を仲裁するとか?」
この二軒は向かいあって建っている。そのため店先に二人がでてきて喧嘩しているのだが、殴って店の中に戻すというのはどうだろうか、とチンピラは考える。
「いや、駄目ですよさすがに!」
「兄貴、それは答えじゃないと思いますよ!」
チンピラ本人も言ってみただけなのですぐにその案を引っ込める。だが、店の中に引っ込めようとする考えは間違いではないように思える。
「店を無理やり動かしてこいつらが顔を合わせないようにするってのはどうだ?」
まさかわざわざ喧嘩をするために店を空けることもしないだろう。
「いくら兄貴の力でも無理ですよ!最悪店が壊れちゃいますって」
「兄貴は力加減できないんですから!」
他に何かないかとチンピラは考える。家を動かせないなら、何かで遮るか?
「ヤエム、『壁』でこの店の間に壁をつくってみてくれ」
「了解です。『土壁』」
武器屋と防具屋の店の間に壁ができる。これで二人はお互いに顔が見えない状態となった。すると、喧嘩をしていた二人は急に黙り込み店の中へと戻って行った。
「これは……正解だったということでいいんでしょうかね?」
「おそらくな」
「でもこれ、『壁』がないとどうにもできなかったんじゃないですかね」
「時間はかかるが、さっき言ったみたいに店の位置を変えたり他にもできるんじゃないのか?まあいい、次行くぞ」
「「はい」」
「それで次というのは?」
「走り回るガキがいるんだろ?一応見ておこうと思ってな」
「なるほど。……どうやらここのようですね」
報告通りに少年が走りまわっている。
「だけど特に困っている様子はなさそうですよ。ん?どうしたヤエム?」
ヤエムは少年とその近くの井戸のそばにいる少女を見てぼーっとしていた。
「あ、いや。ちょっと弟と妹のことを思い出してな。しばらく留守にするって言ってきたけど大丈夫かなって」
「そういえばちょうどあの子たちと同じくらいの年なんだっけ?じゃあ早く攻略して帰ろうぜ!」
「そうだな」
「おい、ふたりともはやく来いよ」
ヤエムとセンダンは早く帰りたいなと思いながらチンピラの方へと向かって行く。
「俺はあまりガキに好かれないからな。二人で行ってきてくれ」
チンピラの顔ははっきり言って怖いと言われる顔をしている。常ににらんでいるような目をしているし、顔には大きな傷もある。普通の子供が見たら泣くであろう。普通ならば。
「でも兄貴、ここの村人なら大丈夫なんじゃないですかね」
「そうですよ。話しかけてみましょうよ!」
「そうか?じゃあちょっと行ってみるか。なあ、そこのボウズ、何か困ってることはあるか?」
「わーいわーい」
だがチンピラへの返事をしない。今度は井戸のそばの少女に話しかける。
「嬢ちゃん、ちょっといいか?」
「兄さん転ばないか心配だわ……」
どうやら駄目なようである。だが、特に困っている様子はない。少女が兄を心配しているが、まだ転んでもいないのである。何もしようがない。
「なら最後だ。まだ困ってるやつが一人いるからな」
「え?そんな人いましたっけ?」
「まだいるだろ?魔物が攻めてきて困ってるって言ってた村長が」
「あ、あれも行くんですか!」
「もうそいつくらいだろ、報告書にも他に目立ったやつもいなかったし、俺たちから見ても困ってるようなやつはいなかった。ほら、行くぞ!」
その後は村長から魔物の話を聞き、その日のうちに森の魔物を倒しに行った。『倍化』と『鬼化』を使ったチンピラの一撃は魔物の命を一瞬で消し飛ばした。
村長に報告し、村長から斧をもらう。だが、それまでであった。『村』攻略の予兆がない。その日はいったん村長の家で休むことにした。
「まだやり残したことでもあったか?」
「いえ、ないと思いますけど……」
「入り口の女性はどうです?」
薬草を背負った女性は今も入り口に立っている。魔物は倒したため襲われてはいないが……。
「実は昨日、武器屋と防具屋に行った帰りにまた見てきたんだ。だが、何もなかったように見えた。だが、魔物を倒したことにより村の中が変わってるかもしれんな。明日また村中を見るぞ」
翌日になり村の入口へと向かってみる。試しに籠を下ろさせようとするが、女性は動かないため下ろすこともできない。思いつく限りのことを言っても
「いらっしゃい!ここはママラの村だよ!」
と返すのみだ。チンピラ達はここは後回しにして他を見ようということになった。
「そういえばあの兄妹はどうしてるんでしょうね」
「あいつらか。気になるなら一応見てみるか?」
チンピラも子供に話しかける練習のためもう一度あの二人に会うことは否ではなかった。
「わーいわーい」
相変わらず少年は走っている。
「元気ですね。問題はなさそうですが……」
「待ってくれ、あの女の子がいないぞ!」
異常はないと判断したセンダンであったが、ヤエムはそれに待ったをかける。
「そういえばあの嬢ちゃんはどこに行ったんだ?おいボウズ、妹がどこに行ったか知ってるか?」
「わーいわーい」
チンピラが少年に話しかけるが返事は変わらない。
「確か井戸の近くにいたんだったよな」
少女は少年が転ばないか心配していた。少年が仮に転んだとしたら足や手に傷ができるだろう。だが、少女が転んだら、足を滑らせたらどうなるだろうか。そこまでチンピラは考え井戸のほうへと走り出す。
「え、ちょっ、兄貴⁉」
そのままチンピラは井戸へとダイブする。
「何してるんですか⁉」
チンピラは井戸の中へと入り水を掻き分けていく。そして探していたものを見つけた。
「ヤエム、センダン!嬢ちゃんを見つけた!縄を投げてくれ。こっちで結ぶからそしたら引き上げるんだ!」
井戸の中では少女が溺れていた。おそらく村の様子からチンピラ達が気づくまで溺れさせられていたのだろう。死んでしまうことはないのだろうが、だいぶ水を飲んでいる様子であった。
「「りょ、了解です!」」
すぐさま少女は引き上げられ、水を吐き出させた。
「ごほっごほっ」
「よし、全部吐いたな。しばらく大人しくしてるんだぞ」
チンピラが少女を寝かせると、あの走り回っていた少年がやってきた。
「ありがとうございました。妹だけでなく村の人たちのことも」
「ボウズが『村』なのか?」
少年は肯定とも否定ともとれる笑みを見せた。
「僕だけでなくここの村人全員が『村』です。『村』は村人全員を幸せにすることを考えなくてはいけない。同時に幸せにできるくらいの力もなくてはいけない。あなたたちのような人を待っていました。どうぞ、僕たちのことをよろしくお願いしますね」
そう言って少年は消えていった。いや、少年だけでなく村人、村にあった建物ですら消えていく。
「ああ、あなたたちが持ってる斧や薬草などはそのまま持って行けますよ。使ってくださいね」
「おめでとうございます!あなたは『村』を所有しました!」
神らしき声が聞こえる。前回の『鬼』のときは興奮しすぎて聞いていなかったため突然聞こえたこの声にチンピラは驚いている。
「なんか聞こえたぞ⁉『村』を所有したって⁉」
「兄貴、冒険者になったときに言われたじゃないですか。攻略した漢字を所有したときは神の声が聞こえるんですよ」
「ということは、おめでとうございます!無事に『村』を攻略できましたね!」
ヤエムとセンダンにそう言われチンピラはようやく攻略したことの実感が沸いてくる。
「これでまたレンガに近づいたな!よし街に戻ったら祝杯だ!お前ら飲みまくるぞ!」
「「……(たぶん兄貴のほうが勝ってるよ)」」
実際にはチンピラはそんなに走ってませんでしたけどね笑
攻略は困っている村人を助けることはもちろんですが、井戸に足を滑らせた少女を助ければOKだったんです。その前段階として村長から魔物を倒す依頼を受けなければなりません。順番としては村人を助けるもしくは魔物退治の依頼→少女が溺れるという順番だったのでチンピラは正解通りに行動したんですね。38話をよく見れば、魔物を倒しに行くとき少女は出てきてませんよ。
ヤエムとセンダンを書き分けられない……