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39話 村長'sソード

何も話は進みません笑

 『村』ではひどい目にあったわけではないが、どことなく狐に包まれたような気分であった。ギルドの者が後日、別の冒険者を向かわせるそうだが、くれぐれも精神を壊さないように気を付けてほしい。


「次の村はちゃんとした村であってほしいな。そういえばまだアマル以外の大きな街には行ったことがないが、近くにはあるのか?」


「そうじゃの……。このペースなら一週間ほど行ったところにガナという街があったはずじゃ。儂も名前を聞いただけだからどのような街だかはわからんがの」


「知らないほうが楽しめるわよ。それよりレンガさん、『村』で手に入れた剣はどうなの?」


「この間まで使っていた剣と比べ物にならないほどだ。ありがたいことに腐食耐性がついている。溶解毒は弱めにすれば使えそうだ」


 ちなみに今までのと比較すると、


・鉄の剣:剣 攻撃力50


 丁度小石の25倍である。


・村長の剣:剣 攻撃力80 腐食耐性中


 今までの剣よりも攻撃力が高いうえに溶解毒にも耐えうる剣である。鬼と闘う前に手に入れたかった。だが名前がださいな。もっと別の名前が良かったんだが、名前の変更とかできないのかな。


・ママラの剣:剣 攻撃力80 腐食耐性中


 さっきよりはましだな。変わってくれと思ったら変わったが、任意の名前にはならなそうだな。



「レンガさん、魔物があそこに!」


「ルナ、行くよ!」


「うん、サン!」


 さっそくサンとルナが飛び出そうとするが、俺はそれを制した。俺の新しい剣の試し斬りをさせてくれ。二人は鬼を倒したおかげかかなり強くなっているらしく、魔物数体ならあっという間に倒してしまうらしい。二人に任せたら俺は何もすることがなくなってしまうだろうな。


「サン、ルナ、魔物は四体いるだろ。俺に一体だけ倒させてくれ。三体は二人に任せる。いけるか?」


「簡単だよ!」


「安心してください!」


 俺は魔物の一体を引き付け、他の三体から離す。俺が引き付けている間に二人はもう一体を倒しているようだ。……はやっ‼確かに一体一体この間の雑魚の鬼よりも弱いけど、槍の一突きで倒してるぞ。サンの盾も魔物の攻撃ではびくともしていない。


「俺も良いとこ見せなきゃな」


 『窮鼠猫ヲ噛ミテ己ノ血肉トセヨ』は俺と魔物に力の差がないため使えない。だが使えないということは素の実力でも倒せるということだ。俺は溶解毒を付与した剣を構える。魔物はよく見る人型だ。魔物は人型と動物型がよく見られるそうだ。人型なら剣の相手に丁度いい。


「さあ、試させてもらうぞ。少しは耐えてくれよ?」


 おそらく溶解毒を使っているから斬りやすくはなっているだろう。このレベルの魔物にどのくらいの切れ味を発揮してくれるのだろうか。俺は魔物に対して上段に構える。魔物が俺に手を伸ばしてきたので、剣で手を弾き飛ばす。軽く弾いたつもりだったのだが、その手は魔物の身体から離れていく。魔物が無くなった手を見て混乱しているうちにそのまま首のほうも斬り落とす。うおっ、だいぶ切れ味良くなってるな。というか、斬った箇所が溶けてきているんだな。うわ、切り口から煙がでてるよ。そういえばジブラは身体を武器にしてたから生身の身体を斬ったのは初めてだったな。こういう風になるのか。触れただけで溶けそうだ。剣を舌で舐めるとか、指で撫でるとかそんな馬鹿なことはやらないようにしよう。さて、サンとルナのほうはと、もう終わって俺のほうを見学してるなあ。俺もだいぶはやいと思ったが、二人強くなりすぎてない?しかもまだ新しい能力使ってないんでしょ?俺の立つ瀬がないよ。そのうち俺は引っ込んでてって言われそうだ。


「さあ、馬車にもどろう。次からは二人で倒せそうなら任せてもいいか?」


 あくまで俺は力を温存しているふりをしておこう。別に俺も全力で闘っていたわけではないから噓ではないし。


「いいの‼」


「わかりました‼」


 すっかり闘いが好きになってしまったようだ。ルナなんかは最初あった時は闘いたくないって言ってたのもう忘れたのか?いやまあ怖がりすぎて闘えないよりはいいけど。慢心しないようにハド爺から言ってもらうようにしないとな。




「今日はこの辺で休もう。近くに村はないようだし、『家』を使おう。ジニア、アネモネは夕飯を用意してくれ。ハド爺、サン、ルナは俺と稽古だ」


 旅の間は何もなければこうして一日が終わっていくのだろう。たまに魔物と闘って、稽古をし強くなり、夕飯を食べ話し、眠る。平和な一日である。




次は登場人物をまとめようかなと思います。

そろそろみんなの容姿を決めていきたい。

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