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28話 鬼の棲まいし山その2

ただいま一話から見直して修正してます。何か書き足りてないところがあったら教えてください。

 シダたちと待ち合わせの場所に着いた俺たちが村で必要品を買い込んでいるとシダたちが到着した。ちなみにこの村はヒシバは立ち寄らなかったらしく、事件のことすら知らなかったようだ。特に混乱した様子もなく、俺たちに名産だという米やその米でつくった酒を売ってくれた。


「よう、レンガ!またクエスト受けようって言ってたがまさかお前から呼ばれるとはな。それで、『鬼』ってのは本当なのか?」


 『行』の能力で到着するなりシダは俺の胸に拳をあててきた。俺も負けじとシダの胸に拳をあてる。シダとはきになれそうだ気心知れた関係になれそうだな。


「レンガの仲間たちにはまだちゃんと挨拶したことはなかったな。俺はシダだ。アマルの街を拠点に今は四人でパーティーを組んで魔物退治や付近の探索をしている。戦闘向きのやつは少ないがサポートは任せてくれ」


「四人?一人増えたのか?」


「ああ、紹介するよ。こいつはサクナ、俺たちに足りなかった戦闘系の漢字を所有している保漢者だ。けっこう強いぞ」


「サクナと申します。『刀』を所有しています。どうぞよろしくお願いします。もともとソロの冒険者だったのですが、限界を感じていたところをシダさんたちに拾っていただきました」


「おいおい、拾われたなんて言うなよ。俺たちが頼み込んで仲間になってもらったんだろ。それはそうと、俺も強くなったんだぜ。今は『行』で一度に移動できる人数も増えたし、1時間経てばまた使えるようになるんだ」


「それは頼もしいな。これでシダたちも闘いやすいだろ。じゃあ時間が来たら出発するか」


「俺たち以外にも鬼退治のクエストを受けたやつはいるのか?この人数ならもう数人くらいなら一緒に行けるぞ」


「そうだな、たしかあと3人いるはずなんだが……。アネモネ、そいつらはどうなってるんだ?」


「先ほど、その人たちは別のクエストを受けていると連絡がきたわ。ただ、オソレ山に近いので終わり次第向かうそうよ。彼らも戦闘に向いている人たちらしいのでこれでかなりの戦力になりそうね」


「そうだな。シダ、俺たちで考えた作戦がある。」


俺は敵についての情報、こちらがどう動くのかを説明する。


「お前たちは周りの鬼たちの殲滅を頼みたい。なにせ数が多い。長期戦になるかもしれんが、頼めるか?族長と幹部たちはこちらで相手するが、場合によってはサクナを借りるかもしれん」


「わかった。だが、サクナは俺たちのパーティーの要だからな。今はもうサクナなしでは考えられないくらいだ」


「シダさん……」


 サクナさん頬を赤くしてるよ。シダめ、またハーレム要因増やしたのかよ。ユズとローズが嫉妬の目で見てるけど気づいてるのか?


「シダ、そろそろ時間だ」


 修羅場は勘弁だ。さっさとこの空気を終わらせたい。


「ん?おお、そうだな。よし、みんな行くぞ。ユズ、ローズ、そんなところで何してるんだ?準備はできているのか?」


 こいつまじで気づいてなさそうだな。ユズとローズもそんなシダの態度に毒気が抜けれたのかあきらめたようにため息をついた。

 


オソレ山のふもとにあるジニアの故郷につくと俺たちは前回の闘いでの生き残りを探した。ジニアが逃げるときに生きていたのは挑んだ40人のうち10人ほどだったらしい。sのうち何人が逃げられたのか。


「ジニア、生きていたのか⁉あの後いなくなったから探していたんだぞ!」


 村中を探していると全身傷だらけの男がでてきた。


「ボーダ!あなた生きていたの!ご主人様、こちらはボーダ、この村出身で私と一緒の隊にいた冒険者です。ごめんなさい、ボーダ、私あの後使った運の反動でしばらく意識がなかったの。それで奴隷になってこちらの方に買っていただいたのよ」


「レンガだ。奴隷といっても俺にとっては仲間みたいなもんだがな。それで、鬼についての情報はないか?俺たちはあそこに挑むつもりなんだ」


「あんたたち、あそこはよしといたほうがいいと思うんだが……。いや、俺たちが組んだときよりずっと強そうなやつらが多いな。俺も鑑定を持っているが、何人か鑑定できないのがいるな。あのときの討伐体とは一人一人の質が違いそうだな」


「全員冒険者だからな。それにこちらにはAランクや限定だがBランクの冒険者もいる。ジニアも新しい漢字がある。任せてくれ」


「わかった、俺が知ってることは話す。だからあの鬼どもを一匹残らず殺してくれ」


 そもそもボーダが逃げられたのはジニアのそばにいたから運開放に巻き込まれることができたかららしい。この怪我も鬼に追い詰められて山から転がり落ちたときにできたものらしい。


「俺は『隠』のやつと仲が良かったから、山の内部の情報も聞いている。雑魚の鬼どもは山中にいるが、族長と三人衆は山の頂上にある洞窟に棲んでいる。洞窟は広大でその奥に族長がいる。そこにいくまでいくつかの道があるが、どれも三人衆のいる部屋を通らなければならない。地図は俺の荷物にあるから後で持ってくる。それと、十日間は待っておいた方がいい。しばらくは月が満ちている。満月は鬼族が力を発揮しやすいらしい。夜まで闘いが長引くと不利になるからな。なに、鬼が定めた期限まではまだ時間がある。それまでこの村で準備をしていってくれ」


「なら一週間、それぞれで鍛えるとしよう。サクナ、俺に剣を教えてくれないか?刀と剣じゃ扱いが違うかもしれんが、手合わせしてくれるだけでいい」


「わかりました。私もレンガさんから学べることがあるでしょう。ぜひとも全力でお願いします」


「ハド爺、サンとルナの稽古を引き続き頼む。みんなも一週間少しでも強くなって少しでも勝率を上げられるようにしてくれ」


 

 俺たちは十日間、力をつけるためにそれぞれハードな稽古をした。ローズの『治』があるから多少の怪我も気にする必要はない。残り一週間となったとき俺は一つの能力に目覚めた。


「ハド爺、今日の稽古で目覚めた能力なんだが、これで族長を倒せないだろうか?」


「ふむ、これは強者との闘いに向いておるが……。よいのか?これではお主は積極的に攻撃しなければならなくなるぞ?」


「もとより俺も攻撃するつもりだったさ。サン一人に任せるのはどう考えてもあいつの負担が大きい」


「わかった。この能力なら手数を増やす攻撃ができたほうがよいな。お主、徒手での闘いが少しはできたよな?これから夜は儂との組手じゃ」


「わかった。フォルはこの能力のときは使えないようだから、それを考えての闘い方をしてみる」


 俺は昼はサクナや他の冒険者たちと稽古し、夜はハド爺と稽古をするという超ハードな一週間を送ったのだった。


十日間が過ぎ、いよいよオソレ山へ向かうこととなった。

「作戦通り、シダたちは正面から鬼を引き付けてくれ。俺たちは反対側から洞窟へと向かう」


「おう!お互い生き残ろうぜ!」


 まずシダたちが山へ向かった。そこで派手な魔法を使って鬼を引き付けている。俺たちもそれを確認すると山を登り始める。




【ボーダ目線】

 レンガたちはオソレ山へ向かったか。俺は何もすることはできない。やつらは恐ろしく強い。全員無事に帰ってきてほしい。


「おい、鬼を退治しにきたんだが、他のやつらはどうした?」


 俺がレンガたちの成功を願っていると男が話しかけてきた。かなり鍛えてるな。あの集団の誰よりも力が強いんじゃないか?


「それなら先ほどでていったよ。もしかしてあんたが遅れてくるっていう人か?正面は雑魚の鬼を引き付け、その反対側から大元を叩くらしい。あんたはどっちなのか悪いがきいていないが、わかるのか?」


「レンガはどっちに行った?」


「レンガなら大元のほうだ。知り合いか?」


「ちょっとな。行くぞお前ら」


「へい兄貴」


「さっさと追い付きましょう!」


 あの三人組はシダさんレベルには強そうだ。これなら……いけるかもしれない!



シダたちメインの話をいつか書きたいですが、ラブコメは書きたくないですね笑


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