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マレビト来たりて  作者: 安積
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第7章

最初、神官たちが持つ灯火が明るさを増したのかともお思ったが、違う。

私の気のせいでなければ、先刻神殿で見たときと同じように少しずつ、精霊が集ってきている。


ナイルは私の言葉に、一瞬、おや、と言うような表情を浮かべたが、すぐに得心が行ったのか一つ頷くとこう言った。


よく(・・)見てみてください。

 きっと、今の貴方になら見える(・・・)筈ですよ。」


別に明き始めていたが見ていなかったわけではない、と反射的に言ってしまいそうになって、ふとあることに思い至った。


よく見て(・・・・)みろ、()の私になら見える。

それは、つまり……。


神官たちが持つ灯火のために思い違いをしていたが、今、私は精霊を見ようと思っていなかったことに気が付いた。

ということは、現在目に映っている精霊たちは可視状態にあるという事だ。

精霊の力が高まる夜とはこういう意味かと納得した。


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