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願いとエゴ

書きたいことができた。どうやら私は今恋をしているらしい。いや正確に言えばこの一年恋をしていたのであって自覚したのが最近という話なのだが。相手はいわゆる幼馴染だが経緯が特殊故聞いていってくれると

満足がいく。

 あの人は度の過ぎたお人よしで自己犠牲を顧みず困っている人を助けてしまうような根っからの善人だ

良縁に恵まれてきたせいで悪意への耐性が皆無である。努力家で勤勉で純粋だが意志は固い。

それに恋人にも本当の気持ちを言うのを躊躇うほどの気遣い上手で笑顔の絶えない人だ。

 これは自論なのだが男女問わず笑顔の多い人は裏で思いを抱えていたり努力している人が多いと思う。

最初はただ悪意に汚されてほしくないと思った。前述したことがあると思うが私は過去に善性の崩壊する瞬間を見たことがある。それは彼氏からのレイプによるものだったが。それはあまりにも辛い出来事として

いまだに脳裏に焼き付いてあの時の無力感を思い出させる。

 こういう事案は村上春樹も1Q84で魂の神聖さにかかわる問題であり、誰しも土足で踏み入る権利はない。と述べているが全くその通りである。

 彼女の善性を利用する者や悪意を植え付ける者に出会わないでほしいと思った。ここまでは私のエゴである。言ってしまえば世界の宝であるファンゴッホの向日葵や、ダヴィンチのモナリザを汚されたくないと

思う心と同じである。だが幼馴染といっても所詮他人の私にできることはない。

 だからこれは胸の内に秘めていた。けれどそのうち名画を頑丈なショーケースにしまいたいと思った。

だが困ったことに私は偽善者なのだ。私が隣で支えれたらいいと思った。自分で言うのもなんだが

私は歳のわりに多くの悪意に触れてきたと思う。その分人のやさしさにも触れてきた。6人の異性と

お付き合いをしてその数だけ失敗をしてきた。交際してなくても関係をもったこともあった。

だから世間一般の言う幸せ を私は理解しているし実践する術も心得ている。だからそういう身勝手な思いにたどり着いた。

 けどあの人の願う幸せは別の形かもしれない。あくまでここ数行でつらつらと述べたのは私自身の傲慢で烏滸がましい願いに過ぎないのだ。あの人がそれを願ってくれるのであれば幸いだが。まだ自分の中で葛藤している。さてはてこの恋は短編で終わるのかあるいは長く幸せな長編小説になるのか未だ皆目見当もつかないがどうかこれを読んでくれている人には私の幸せを願っていてほしい。その分私も読んでくれた人の幸せを願っておこう。

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