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【書籍化】黒猫を拾ったら俺んちが二大美少女の溜まり場になった。【Web版】~2人の少女が恋したのは、昔の俺と今の俺――。  作者: マナシロカナタ(かなたん)★ネコタマ★3巻発売決定!☆GCN文庫
第4章 2人の少女が恋したのは、昔の俺と今の俺だった件。

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第63話 変わってしまった日常


 休日に偶然、陽菜と出会って。

 陽菜が思い出の女の子だとわかって、懐かしい思い出話をして。


 だけど変な感じで終わってしまった数日後。


 お昼休みに学食で、いつものようにお気に入りの日替わり定食を食べていると、



陽菜:ごめーんたくみん

   今日も忙しくていけない感じー

   美月と2人でクロトの面倒よろー



 ピコン。

 軽快な音とともに陽菜からラインがあった。

 グループラインじゃないのは、木陰さんには直接伝えているからだろうな。


 なんとなくギクシャクしているのを感じていることもあって、それを解消したいって気持ちもあって、俺は即レスで返す。



たくみん:了解~

     最近忙しいみたいだけど

     俺に手伝えることあったら言ってくれな

     基本的に暇してるし


陽菜:ありがとー

   でもないとおもうー


たくみん:了解~



 陽菜から『ありがとー』スタンプが返ってきたので、俺は『がんばれー』スタンプを返し、ラインでのやり取りはあっさりと終了した。


「そっか。陽菜は今日も来ないのか……」

 俺はスマホを置くと小さくつぶやいた。


 陽菜が来ないのはこれでもう3日続けてだ。

 ここしばらく、平日は毎日のように陽菜と木陰さんが来ていたのもあって、3日連続ともなると、なんとも言えない喪失感のようなものを感じてしまう。


「でもま、忙しいならしょうがないよな」


 元々、2人が俺の家に遊びに来ること自体、奇跡に奇跡が重なったようなものなのだ。

 来ないのが普通なんだから、俺が不満を言うのはお門違いだった。


 俺はいったい何様だっての。

 己の立場をわきまえろよモブ男子A。


 ここから木陰さんが「じゃあ私もやめておこうかな」って言って2人とも来なくなったとしても、俺がどうこう言えるものではないんだから。


 元々、躾けられていたっぽいのもあって、クロトはあまり手がかからない。

 面倒は俺一人でも十分見られるしな。


 悲しいけど、それがモブ男子Aの現実だ。


 ◇


 そして迎えたその日の放課後。

 今まで通り、変わらずに俺んちに来てくれる木陰さんと一緒に、クロトに猫じゃらししたり、ボールころころをしたりして遊んでいると、


「もしかしてなんだけど。拓海くん、陽菜ちゃんとなにかあった?」


 遊び疲れたクロトが「やーんぴ!」と反対を向いて床にゴロンしてしまったタイミングで、木陰さんがおずおずと切り出した。


 だけど向こうを向いていながらも、声に反応してクロトの耳がピクっ、ピクっとするのがなんとも可愛い。


「いや、何もないはずなんだけど……やっぱり木陰さんも気になるよな」


「だってついこの間まで『クロト可愛いー』って言ってた陽菜ちゃんが、こんなに急に来なくなるのって変だもん。陽菜ちゃんに理由を聞いても、忙しいってしか言ってくれないし」


「だよなぁ。やっぱ変だよなぁ」


「ねぇ拓海くん、本当に陽菜ちゃんと何もなかった?」


 そう尋ねてくる木陰さんはいつもの優しい笑顔ではなく、顔も口調も真剣そのもので、陽菜を心配してやまない気持ちがこれでもかと伝わってくる。


 だから俺も真剣に心当たりについて考えを巡らせた。


「うーん。特に何かしたってことはないと思うんだけど」

 だけどやっぱり何も思い浮かんではこない。


「その、例えばなんだけど……陽菜ちゃんに、す、す……」


 と急に木陰さんが言い淀んだ。

 なぜか頬が少し赤くなっている。


「すす?」

「だからその、す、す……好きって言ったとか」


「えっと、俺が陽菜にってこと?」


 まったく思ってもみなかったことを言われてしまって、俺はおおいにビックリした。

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