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『愛のため、さよならと言おう』  作者: 設楽理沙


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 島本さんが私の顔を知っていてPNまで知っているということは、

あの完成披露試写会に彼女もたぶん参加していたのだ。


「そんな、大丈夫ですよ。

 それよりわざわざお声がけしていただいてありがとうございます。

 島本さんもこちらのご近所なのですか?」



「あぁ、いいえ。

 私はもう少し東寄りに住んでいて普段はこのスーパーに来るなんてこと

ほとんどありません。


 たまたま今日は友人の家にお邪魔していてその帰りなんです。

 ところで、山下さんとあちらに出掛けていたということは何かまた

次回作のことで案を練られているのですね」




「あ……まぁ、そう、ですね」



 最後のほうの言葉尻は囁くくらいの声音になってしまった。


 次回作なんてないし、そもそも山下さんから次の作品について

何も聞かれてもいないし。



 それにコミカライズされたのはプロットに興味を持ってもらえただけで、

私の小説自体が高評価されているわけでもないのは自分がよく分かってるので。


 文章が下手なのは自覚あるから……悲しいけれど。

 でもまぁ、話を合わせておくかな? 説明するのもややこしいし。




「私、事情を知らなくて……。

 あの日すごくがっかりしたんです。


 前に『近場の観光場所でどこかいい所がある?』 って山下さんから

訊かれたことがあって、あの北野異人館街を教えたの私だったんですよね。


 それでその時に私『一緒に行きませんか?』って山下さんを誘ったん

ですけど断られてしまって。



 事情を知らずにいたものですからあそこで石倉さんとご一緒の山下さんに

会ってあの日はびっくりするやら悲しくなるやら、気持ちが乱高下しちゃって。



 でも後から石倉さんのこと思い出して……なんであんなに気持ち乱高下

させちゃったんだろうって。


 あっ、すみません。

 自分のこと赤裸々に話しちゃって私ったら。



 なんかお顔見たら話したくなってしまって。

 こんなお話できるほど親しくもないのに、本当にごめんなさい」


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