表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/24

24話

よろしくお願いします。

 安藤先生の車に乗せられた私は今群馬を超えて長野県まで来てしまった。


「僕ここの景色好きなんだよね。自然とアクセルも踏んじゃうし。」


安藤先生は私が乗った中でダントツで高い車を高速で飛ばしてみせる。


「ずっと聞きたかったんだけど、僕のあげたネックレスどうしたの?」


「それは、その。」


「もしかして、山田君に捨てられちゃった?」


「山田先生の事を知ってるんですか。」


私は驚いて安藤先生に言った。


「彼とは遠縁なんだ。彼、かなりヒステリックだしわがままだよね。彼からりっちゃんの写真見せられた時には背筋がゾッとした。ねぇ、彼とどこまでやったの。」


「どこまでって?」


「山田君とセックスしたの?」


「してないです。」


私は変な爆弾が投下されそうな予感を隠せずに言った。


「あのムッツリ君は?黒髪ボブカットの彼。ああいう何考えているんだか分からない人間こそ、注意必要なんだよね。」


「節さんは。」


「やったんだ。」


安藤先生は今まで聞いたことの無いくらい低い声で言った。


「僕だってそれなりに生きているし、りっちゃんだって大人になればそのくらいするよね。でも、なんだかなぁ。りっちゃんの初めては僕がもらいたかった。彼の事調べたけど、すごいね。28で独立して早々に評価を受けて今や日本を代表する建築家なんだね。流石の僕も驚いちゃった。けど、1番驚いたのはりっちゃんを囲う周到さかな。」


安藤先生は一見穏やかそうに見えるが、内心ブチギレているのは嫌というほどよく分かる。私は何も言えずに聞いていることしか出来ない。


「僕と新幹線で会ってからりっちゃん、更に体調悪くなってたみたいだね。眠れていないみたいだし、吐き気もするんでしょ。彼に僕の連絡先消されてたのなら、僕の所直接来てくれれば良かったのに。」


「どうしてそんな事まで知ってるんですか。」


「なんでだろうね。りっちゃんが僕を頼ってくれる気配がないから僕の方から少し行動はしたからかな。僕のあげたうさぎさん付けていてくれて良かった。」


私は一体、安藤先生がどうやってこんな込み入った事を知れたのか察して吐き気が襲う。


「顔色悪いね、車酔いしちゃったかな?もう少しで高速降りるけど、我慢できる?ダメそうなら、ゲボ袋グローブボックスにあるからそれ使って。」


私は急いでグローブボックスからゲボ袋を出した。


 安藤先生の車は軽井沢に着くと人気のまばらな森の方へ向かう。


「僕の別荘ね、すごく自然がいっぱいなんだ。人も来ないし静かでいいところだよ。」


確かに森の中に入ると徐々に人の気配が消えて行き、鳥の囀りが耳に入る。


「写真で見せた事あるけど、僕ドーベルマンとシェパードと三毛猫飼ってるんだ。3人とも人懐っこいからりえちゃん絶対に好きになるよ。」


「あの、本当に帰してください。」


「ダメだよ。りっちゃんはしっかりと療養しないといけないし、戻ったらさらに悪くなっちゃう。」


安藤先生は聞く耳を持つ事なく車を止めると私を車から出す。


「ここが僕の別荘だよ。」


目の前の建物はドラマですらお目にかかれない大豪邸で窓から安藤先生のペット思しき3匹がこちらを見ていた。


「みんな、りっちゃんを待ってたんだよ。中に入ろう。ちゃんとりっちゃんを紹介しよう。」


安藤先生は私を引きずるように中に入ると何重にも鍵をかけた。


 リビングに通されると猫と犬2匹が安藤先生と私の周りを囲む。3匹ともとても友好的な性格なようで私を警戒する様子がない。


「いい子達でしょ。ほら、ミーがりっちゃんに頭を撫でて欲しがってる。」


安藤先生は私の膝の上に乗る三毛猫を見て言った。


「ほら、手を出して。」


安藤先生は私の手を掴むと猫の頭に乗せて撫でさせる。


「ミー、すごく嬉しそう。僕もりっちゃんの事撫でちゃおう。」


そう言うと安藤先生は私の太ももを撫で始める。


「りっちゃんって、どうしてこんなに可愛いの?夜まで待てないや。」


「ちょ、やめて下さい。」


「僕はそれなりに知識もあるからあのムッツリ君よりもうまいよ。りえちゃんをたくさん癒してあげる。」


安藤先生は私にキスをしようと迫って来たので避けようとすると、犬2匹が私の背中を押して塞ぐ。そして、安藤先生は私とキスをすると舌を入れていわゆるディープキスをしてきた。


「はぁ、好きな子とのキスってどうして気持ちいいんだろう。きっとセックスしたらもっといいんだろうな。」


「やめて、お願い。」


「いやも嫌よも好きのうちさ。りっちゃんの心は僕が溶かしてあげるから、心配しないで。」


安藤先生は私を立たせると3匹のお共を従えて部屋を出た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ