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普通×異常。そんな二人が織りなす異常な物語。
僕、白樫 蓮太郎は私立 西高校に通う普通の高校二年生だ。
勉強の成績は標準より少し高いくらい。だけど別に皆に頭がいいという風には思われていないし、自分自身も思っていない。
運動神経も同じく、少し良いくらい。例えば、体育の授業で野球をするとしたら、三、四番目には選ばれるくらい。ただ、サッカーは得意だけど。まぁそれも昔やっていたからだけどね。
そんな『標準』とか、『平凡』とか、『普通』っていう言葉を絵に描いたような僕。
通う高校も普通、家庭も普通に幸せ、友達も普通にいる、高校生にはよくある『将来何をしよう?』っていう漠然とした悩みもある、普通の僕。
そんな僕に、まさか『異常すぎる出来事』が起こるとは夢にも思っていなかった。




