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なんて事のない日々 2.

 実家は同じ県内で、高速道路を使えば、1時間30分位で帰って来れる。

別に彼女とか居ないし、出かけるにしても思い付かない。

会社は週休2日だったので余裕もあった。

そんなもんだから、月1、若しくは2位のペースで当時は帰っていた。

その時モモは、

春ならば、陽気の良い窓際を好んで休み、

夏ならば、実家の快適な場所を見つけて休む。

その、快適な場所は、部屋の押入れだった。

そこは、エアコンをつけなくてもそこそこ涼しく、割と長時間居られたりする。

そして、エアコンをつければ、押入れから出てきて、エアコンの風が当たる位置に移動するのだ。

そして秋。

やっぱり陽気の良い窓際であり、

冬は、日なたぼっこか、石油ファンヒーターの近く、コタツに入り丸くなった。

あと、稀にだけど、正座か胡坐をかいていれば乗っかってきた事もあった。

それから、月日が経ち。

僕はリストラを食らって、暫くは実家で過ごす事になった。

こうなると毎日、モモと戯れる訳で。

僕は何とか、実家近くで働き口を見つけて、過ごす様になった。

仕事から家に帰るとモモは大抵、玄関まで様子を見に来た。

この事が、特別な事では無いのは知っていたけれど、何か嬉しい。

モモは、応接間のソファがお気に入りの場所。

そのソファの真ん中がお気に入りの様で、そこでよく寝る。

僕が横にきて座っても、何のリアクションもないけれど、モモは歳をとっても毛並みは良く、最高だ。

また、夏のある日、モモの身体を洗う事になった事があった。

モモが、食卓のテーブルに全身をのっtけて乗り出しその時不運にも、醤油のビンが倒れ、それがモモに

掛かってしまったのだ。

こんな事があり、モモが水が嫌いなのを分かっていても、風呂に入れて洗うしかない。

モモの身体を洗うのに使ったのは、ヘアシャンプー。

風呂場のドアを閉めて閉じ込め、シャンプーを一度泡立ててから身体につけて洗う。

モモのその時の抵抗はすさまじく、ギャーギャーいいながら爪をたてるのだ。

そのため、腕にはひっかき傷が出来て血が滲む。

しかし、モモを洗って思うのは、脚の細さ。

モモは、成猫としては小柄なのだが、そのためか、モモの後ろ脚は、まるで鶏肉の骨の如く

細かった。

こんな細い脚でよく、身体を支えているな、と、心配になったものだ。

身体を洗い終えて、タオルで拭く。

ドライヤーは以前、怖がったことがあったので使わない。

身体をある程度拭き終えるとモモは自分で毛繕いをはじめる。

そして、毛が乾いて来ると、脚の太さも元に戻った。

それからー。

毎晩、寝る時間になると、モモは2階にある自分の部屋に上がってきて、直ぐに布団の上に寝転がる。

僕が、夜更かしをしてれば、以外に起きて居ることも多かった。

そして、僕が寝るために布団に潜ると、モモは僕に、前足で掻く仕草をして、布団に入る催促をする。

そして僕は、モモを布団の中に入れるのだ。

この時、僕の身体は仰向けでは無く、頭も身体も右方向へ向いて眠るのだった。


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