運命の歯車
遥か昔 地は邪悪な力によって包まれていた
地は荒れ果て 悪しき物から生まれた 邪悪なる化身が 埋め尽くした
生命は滅びの道を辿るしかなかった
そんな時 天から女神は降り立った
女神は生き残った 生命を集め 遥か彼方 闇 が届かぬ 天空えと誘い、魔法と光を授けた
時はたち 人々は他の種族と共に文明を築いた
いずれくる 闇との出す戦いに備えて・・
人々はその地を スカイ・エデン と名付けたそうな
丘の上にある大きな木の下で、子供達は聞き惚れるようにその話を聞いていた
「わあー、すっごい!スカイ・エデンかー、一度いってみたいな」
女の子は目をキラキラさせながらスカイ・エデンを想像していた
その横で話を聞いていた男の子が不満そうに行った
「そんな所、あるわけないだろ、第一魔法なんて存在するもんか!、父ちゃん言ってたぞ、そのスカイ・エデンって所きいた事も見たこともねえって」
そのこと聞いて、長い白髪の老人は笑った
「フォッフォッ、人は皆目でみた物しか信じられんからのぉ、ほれもうすぐお昼の時間じゃ皆、一度家におかえり、続きは今度話そう」
「えー、長老いつもそこまでじゃん!」
子供達は不機嫌そうに顔を膨らませながら言う
「フォッフォッフォッ、時が着たら話そうかのぉ」
長老はそう答えた
「ぶぅー、約束だよ!」
そう言い、子供達は家に帰っていく、その時風が勢い良く吹き葉が揺れた。
長老は空をじっと見詰めていた、その瞳は時が止まったかのような空の遥か彼方を見ている
「・・・・時が近い、間も無く運命の子が来る」
キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン
学校の帰りの鐘の音がスピーカーが校舎内に響き渡る
夕暮れのオレンジ色の夕日が街を学校を包む
校舎は音がすることは無く、静寂な雰囲気を醸し出している
「・・・はあぁぁー」
そんな静寂を断ち切るように、深いため息をもらした
ここは、学校の屋上夕暮れのどきにはこの街で一番景色がいいと言われてるが、今は一人しかいない
「・・これ、後で返さないと・・」
声の主は、手に持っている竹刀を見つめていた
そして夕日に背を向け、片手で竹刀を握る
シュッッ!!
竹刀が空気を切り裂く音がした
手に力が篭る、今度は付くように竹刀を押す
ヒュッッ!!
竹刀は元々、刀と同じで両手で振るのだが、
主は片手で竹刀をもち西洋剣みたく降っている
長いこと、降り続けていたが吹いにその手が止まる
顔を上げると、夜になっていた夜空には星は出ていなくただ闇に包まれていた
「もう、こんな時間・・・帰ろう」
竹刀をしまい、重い鉄のドアを開けようとノブを掴もうとした時だ
風が吹いた、強い風が体を押した
バンッ!!
その時、ドアが押してもいないのに勢いよく開いた
「っ!!」
中からは強い光が漏れている、その中に飛び込むように落ちて行った・・・
運命の歯車が今周り出す
鳥の鳴き声が聞こえ、風が周りの木々を優しく揺らす
「う・・ここは・・」
目が覚めるとそこは木々で覆われた森だった
ミカは先ほどの事を思い出していた。
「・・ゔっ!」
頭に鋭い痛みが走り、手で頭を抑える
「はぁ・・はぁ・・、わけが・・わかんない」
ミカは自分が何故個々にいるか、自分に何が起こったのか理解できなかった。
頭の痛みに耐えながら、ミカは体を起き上がらせ、辺りを見渡す。
すると、自分の足元に竹刀が落ちているここに来る際に持っていたものだ、ミカはそれを拾い杖代わりにして、森の中を歩いていく
ミカは息を飲んだ、森の中に足を踏み入れてから数分立つがその際にミカとすれ違う動物は皆ミカの世界では見たこともない生き物ばかりだったのだ
ウサギのような体だが、普通のウサギとは体格はでかく色は水色で耳が大きい物や、トンボ見たいだが羽はひときは大きく虹色に光っている虫みたいな物や、それ以外にも常識の度を超えている生物がたくさんこの森にはいた。
だが、どれもミカに敵意を見せる物はいない
警戒心はあるものの、此方から何もしなければ大丈夫な生き物ばかりだった。
「一体、此方は何処なんだろう・・」
頭の痛みもやわらぎ、今の状況が何と無くわかりかけたその時だった
「っなに!」
ミカは森の奥から強い殺気を感じた、それは尋常ではないほどの、その殺気を感じとった時森の奥から動物達が一斉に出てきた
「ギぃーーー!!ギぃぃーー!!」
鳥や虫みたいな物が何かに逃げ惑う様に叫びながらミカの横を駆け抜けて行く
ミカは持っていた竹刀を構えた、直感でわかる ナニかが来ると、それも先ほどの殺気の主だと。
動物達が逃げ、森は静寂に包まれた・・・
ミカは神経を尖らせ、気を感じ様とした
(・・・・・・・・・来るっ!!)
次の瞬間、巨大なオオカミに似た化け物が現れた、だがそれはミカが知っているオオカミとは見た目も色も違う、色は紫で瞳が血見たいな紅、そして鋭い爪と牙を持っていた
「・・・・」
ミカは冷や汗をかいた、彼女はこれと言って、剣術やそういった類の物を習った事はないのだ、全て見よう見まねであった、気などを感じ取れたのは幼い頃の生まれつきだった。
ミカは、自分が相当災厄な状況に立っているのがわかる、ちゃんとした剣術を学んでいないミカにとって実戦なんてもっての他。
(こんな事なら、ランに剣術教えてもらえばよかった・・)
ミカは手に持っている、竹刀の持ち主を思い出した
そして、竹刀を握りしめ、目の前の化け物に言った
「でも、・・・・あたしの命そうやすやすと奪わせないよ」
「グルルルルッ!グアァァァッッッ!!!」
化け物は口を開け鋭い牙を剥き出しにし、ミカに突進してくる
それを、バックステップでかわし間合いを取る、化け物は木に激突した木は根元から倒れた
(体が軽い、でもどうして・・)
ミカは一瞬疑問に思ったが、直ぐに目の前の化け物に集中する。
化け物は再度ミカに突進してくるが、今度はそれを避けず竹刀を両手に持ちミカも突っ込む、これでトドメを刺すつもりだ。
(これを、化け物のこめかみに刺せば!)
勝利を確信したのもつかの間、竹刀が化け物の額に刺さろうとした時だ。
「グアアアアアアァァァァァァッッッ!!!」
ミカの後ろの茂みから、もう一体の化け物が現れ、隙を疲れた
(しまっ・・)
ガブッッ!!
肩を噛まれ、激痛が体を走るミカは声にもならない悲鳴を上げた
ミカは地に倒れた、肩からは血が大量に流れ制服のベストは敗れていた。
化け物はそんなミカを嘲笑う様に、一匹が近ずきミカの喉に噛みつこうとしたのもつかの間
ズブッ
化け物の首に竹刀が刺さっていた
そのまま、鳴き声も上げずに化け物は倒れ2度と起き上がらなかった
「はぁはぁ、・・い、言ったよね、そうやすやすと奪わせないって・・」
そう、ミカは力を振り絞って、血が出ている腕を化け物の首に目掛けて振るったのだ
だが、もうミカに動ける力は残ってない、残りの一匹が再度ミカの首目掛けて突進した。
その時だ
「うおおおりゃゃあああぁぁぁ!!!」
化け物は吹っ飛ばされた、ミカは何が起きたのかよくわからなかったがツルハシや桑などを持った若い男達茂みから現れが化け物と戦っていた
「お嬢ちゃん、大丈夫⁈後はあの人達に任せて!」
後ろから福与かな女性がミカの出血している肩を布で巻きつけていた
(・・・助かった、)
ミカはそう確信すると、気を失った
続く