最終話 クソゲー『クエスト』!!
('A` )「さぁ!先攻2ターン目が終わり状況は次の通り!」
先攻(゜Д゜,)LP20 場:《ワイルド・ボアー》
後攻( *'ω')LP14 場:なし
【後攻2ターン目】
( *'ω')「僕のターン!」
手札:《魔石》4枚、《翡翠》1枚
( *'ω')「僕は《魔石》3枚と《翡翠》1枚を使って4コスト出力するよ!」
( *'ω')「生物カードを2枚獲得!」
( *'ω')「残りの《魔石》1枚で、また《ワイルド・ボアー》を破壊するよ!」
《ワイルド・ボアー》破壊ッ!!
(゜Д゜#)「ふん、お前、俺がなにを間違ってるって!?」
( *'ω')「『クエスト』はデッキを成長させるゲーム!」
( *'ω')「でも君のデッキは、ゲーム開始から全く成長していないじゃないか!」
デッキ内容:《魔石》3枚、《翡翠》1枚、生物カード2枚
(゜Д゜,)「……っ!」
デッキ内容:《魔石》5枚
【先攻3ターン目】
(゜Д゜,)「ふんっ、お前も少しは『クエスト』を理解してるようだな!」
(゜Д゜,)「だが、俺だってそんなことは織り込み済みなんだよ!」
(゜Д゜,)(アイツが獲得した生物は2枚。デッキが6枚だから、高確率で2体の生物で攻撃してくるな)
(゜Д゜,)(そして《翡翠》を使ってコスト削減してるから、獲得したのは恐らく4コストの生物だ。4コスト生物の平均パワーは2……ここは仕込みも兼ねて、アレでいくか)
(゜Д゜,)「俺はコスト2の《ワイルド・ボア》を2枚獲得!」
手札:《魔石》5枚
──カード情報──
《ワイルド・ボア》密林に潜む凶暴な蛇!物陰に潜み、敵を迎え撃つ!
【獲得コスト】2
【パワー】1
【カードタイプ】生物
【グループ】ヘビ
【効果】攻撃できない。
このカードは獲得した時にプレイできる!
【生息地】密林固有種
────────
(;*'ω')「え?《ワイルド・ボアー》じゃなくて……《ワイルド・ボア》?」
(;*'ω')「分かりにく!!」
(゜Д゜,)「コイツも獲得すると同時に場に出せる生物だ!お前がどんな生物を獲得したかは知らねぇが、防いでやるぜ!」
(゜Д゜,)「あとついでに、残った《魔石》で1ダメージ!」
( *'ω')LP14→13
【後攻3ターン目】
( *'ω')(……手札よしっ、ここから逆転するぞ!)
手札:《魔石》3枚、《翡翠》1枚、生物カード1枚
デッキ:生物カード1枚
( *'ω')「まず僕は《魔石》と《翡翠》から3コスト出力!生物カードを獲得!」
( *'ω')「そして、《賢老樹》を2体召喚!」
──カード情報──
《賢老樹》賢樹の長老。電子書籍派。
【獲得コスト】4
【パワー】1
【カードタイプ】生物
【グループ】植物
【効果】場に出た時、カードを1枚引く
【生息地】森系ダンジョン
────────
(゜Д゜;)「《賢老樹》だと?そんな貧弱なモンスターでなにを……」
( *'ω')「ふふん、《賢老樹》の効果を知らないの?」
(゜Д゜;)「効果……あっ!お前!」
( *'ω')「そう、《賢老樹》は場に出ると同時にカードを引ける!2体召喚したから、2枚引けるよ!」
( *'ω')「僕のデッキは残り1枚、だから捨て札にある、たった今獲得した生物カードも手札にくるんだ!」
( *'ω')「続けて召喚!《耕作ワーム》!」
──カード情報──
《耕作ワーム》腐葉土を食べて畑を耕してくれる小型のドラゴン。
【獲得コスト】5
【パワー】2
【カードタイプ】生物
【グループ】ドラゴン
【効果】全ての自分の植物グループのパワーは、攻撃時+1!
【生息地】森系ダンジョン、平地系ダンジョン、畑
────────
( *'ω')「これで僕の場の《賢老樹》はパワーアップ!」
場:《賢老樹》/パワー2
《賢老樹》/パワー2
《耕作ワーム》/パワー2
( *'ω')「《魔石》1枚使って《ワイルド・ボア》を1体破壊!」
《ワイルド・ボア》破壊ッ!!
( *'ω')「そして《耕作ワーム》でもう一体も破壊!」
《ワイルド・ボア》破壊ッ!!
(゜Д゜,)LP20→19
( *'ω')「最後に《賢老樹》で君を直接攻撃だ!!」
(゜Д゜;)「ぐぅぅ……っ」(予想以上に全体攻撃力が高いッ!)
(゜Д゜,)LP19→15
( *'ω')「さぁ!これで殆ど並んだよ!」
(゜Д゜,)「……くくく、お前もE級昇格に挑むだけあって、なかなかやる!」
(゜Д゜,)「だぁが!それでもE級冒険者になるのは俺だ!!」
【先攻4ターン目】
(゜Д゜,)「魔石4枚から資源抽出!そして俺の墓地には4体の生物がいる!」
手札:《魔石》4枚
(゜Д゜,)「俺は武器カードを獲得し、ターンエンドだ!」
【後攻4ターン目】
(;*'ω')(くっ……武器を装備したプレイヤーは攻撃に参加できるようになる) 手札:《魔石》2枚、《翡翠》1枚
捨て札:《賢老樹》2枚、《耕作ワーム》1枚
(;*'ω')(そして僕が次に生物を展開できるのは後攻5ターン目……次のターンはもろに攻撃をくらっちゃう!)
(;*'ω')(どうする?僕も《ワイルド・ボア》で防御する……でも、ジリ貧には変わりない……)
(;*'ω')(ここは……)
( *'ω')「僕は4コストで生物カードを獲得!《魔石》で君に1ダメージ!」
(゜Д゜,)LP15→14
( *'ω')「これでターンエンドだ!」
【先攻5ターン目】
(゜Д゜,)(ふっ……なにを獲得したかは知らんが、所詮は低コスト……関係ないな)
手札:《魔石》4枚、武器カード1枚
(゜Д゜,)「いでよ、伝説のカード《雷の槍》!」
──カード情報──
《雷の槍》密林に住む原住民に崇められる槍。雷を操る龍の爪からできている。
【獲得コスト】4
【パワー】2(攻撃時のみ)
【カードタイプ】武器
【グループ】槍系─伝説
【効果】《魔石》1枚を手札に獲得する。
4枚以上の生物カードが墓地にいれば獲得可能!
【獲得地】密林固有種
────────
(;*'ω')「で、伝説のカードだって!!?」
(゜Д゜,)「そうだ!ダンジョンの中には伝説のカードという、入手は難しいが、一際強いカードがあるんだ!いままで知らなかったのか!?」
(;*'ω')「う、うん!」
(゜Д゜,)「ギャハハ!んなら、お前がE級に上がるのはまだ早いってこった!」
(゜Д゜,)「《雷の槍》を装備!お前に直接攻撃だ!」
(;*'ω')LP13→11
(゜Д゜,)「さらに《雷の槍》は魔石を生み出す!生み出した《魔石》で追撃!」
(;*'ω')「ズル過ぎる!」LP11→10
(゜Д゜,)「ははは!どうだ、これが伝説カードの強さだ!」
(゜Д゜,)「残った《魔石》で防具カードを1枚獲得し、ターンエンド!」
【後攻5ターン目】
(;*'ω')(まさか、伝説のカードなんて……僕知らなかったよ)
(;*'ω')(こんなのもう……どうしようもないよ……)
手札:《魔石》1枚、《翡翠》1枚、《賢老樹》2枚
デッキ:《耕作ワーム》1枚、生物カード1枚
~~
( ^ω^)(対戦相手のカードをよく観察するといい。思わぬインスピレーションが得られるかもしれないぞ……)
~~
(;*'ω')(……いや、ダメだ!師匠が言ってたんだもん!"最後まで諦めるな"って!)
(;*'ω')(そう言えば、相手が獲得した伝説カード、どこかで見覚えが……そうだ!!)
(゜Д゜,)(まだ目に輝きがあるか……なにか思いついたか?)
( *'ω')「僕は手札から《賢老樹》を2体召喚!そして効果でカードを引いて、《耕作ワーム》も召喚だ!」
( *'ω')「全員で総攻撃だ!あと、《魔石》でもダメージ!」
(゜Д゜,)LP14→7
( *'ω')「そして《翡翠》で生物を獲得して……ターンエンド!」
( *'ω')「これで逆転だね!」
【先攻6ターン目】
(゜Д゜,)(ふん。この程度のダメージ、くれてやるさ……)
手札:《魔石》4枚、防具カード1枚
(゜Д゜,)(なぜなら!)
(゜Д゜,)「俺は伝説のカード《雷の盾》を装備!」
──カード情報──
《雷の盾》密林に住む原住民が崇拝する盾。雷を操る龍の鱗からできている。
【獲得コスト】4
【パワー】1(防御時のみ)
【カードタイプ】防具
【グループ】盾系─伝説
【効果】《魔石》1枚を手札に獲得する。
2以下のダメージを全て無効にする!
4枚以上の生物カードが墓地にいれば獲得可能!
【獲得地】密林固有種
────────
(;*'ω')「えぇ!?もう1枚も!?」
(゜Д゜,)「コイツはパワーこそ普通の盾だが、パワー2以下の攻撃を封殺する!《魔石》も小型モンスターの攻撃も、もう効かねぇんだよ!」
( *;ω;)「やめてよぉ!」
(゜Д゜,)「やめるかよ!コイツがあれば、お前の《耕作ワーム》も怖くねぇぜ!」
(゜Д゜,)「魔石を2枚使って、《賢老樹》2体を撃破!!」
(゜Д゜,)「そしてクソ《耕作ワーム》は、俺自ら攻撃!!」
( *;ω;)「全滅だぁ!!」
(゜Д゜,)「おいおい……忘れてないか」
(゜Д゜,)「《雷の槍》と《雷の盾》は、それぞれ《魔石》を1つずつ生み出す!」
( *;ω;)「あっ!」
(゜Д゜,)「《魔石》全部使ってお前に4ダメージぃぃッ!!」
(;*'ω')「ぐああああ!!」LP10→6
(゜Д゜,)「ギャハハ!生物は2ターンに一度しか攻撃できねぇが、俺は毎ターン攻撃できる!これが装備の強さだ!」
【後攻6ターン目】
(;*'ω')「ぼ、僕は……《トレジャーハンター》と《黄金虫》を召喚」
──カード情報──
《トレジャーハンター》宝を求めてダンジョンを探索する。見つけた宝はすぐ換金!
【獲得コスト】4
【パワー】1
【カードタイプ】生物
【グループ】人間
【効果】場に出た時、2コストを出力!
【生息地】ダンジョン
────────
──カード情報──
《黄金虫》全身が黄金でできている昆虫。戦闘は弱いので売っ払ってしまおう。
【獲得コスト】3
【パワー】0
【カードタイプ】生物─資源
【グループ】昆虫
【効果】(消費)3コストを出力!
【生息地】森系ダンジョン
────────
(;*'ω')「《黄金虫》を消費して《翡翠》と合わせて計6コスト……生物カードを獲得して、ターンエンド」
【先攻7ターン目】
(゜Д゜,)(?ここに来てコスト出力系の生物だと?ゲームを捨てたか?)
(゜Д゜,)(……)
(゜Д゜,)(いや、違う!アイツは《翡翠》を使っている!コスト8までの大型生物を獲得できる!次のターンの逆転に賭ける気か!!)
(゜Д゜,)「俺は《雷の槍》でお前に攻撃」
( *'ω')LP6→4
(゜Д゜,)「そして……《魔石》2枚でサポートカードを獲得」
(゜Д゜,)(なら、俺はその逆転の芽を摘むまでだ)
(゜Д゜,)「なにを考えてるか知らねぇが、万事休すだな」
LP7
( *'ω')「いや……僕の、勝ちだ!」
LP4
(゜Д゜#)「なんだと!!」
【後攻7ターン目】
( *'ω')「僕が召喚するのは、コイツだ!」
( *'ω')「《エメラルド・ドラゴン》!」
──カード情報──
《エメラルド・ドラゴン》体に纏う魔石に溜めた電気で敵を攻撃する!
【獲得コスト】8
【パワー】5
【カードタイプ】生物
【グループ】ドラゴン─伝説
【効果】《魔石》2枚を手札に獲得する。
5枚以上の生物カードが墓地にいれば獲得可能!
【生息地】密林固有種
────────
(゜Д゜;)「《エメラルド・ドラゴン》……伝説のカードだとぉぉ!!?」
(゜Д゜,)「……」
(゜Д゜,)(なーんて、それなら問題ないな。《エメラルド・ドラゴン》はドラゴンにしてはパワーが低い。それを《魔石》で補っているんだが……)
(゜Д゜,)(《雷の盾》を装備している俺に《魔石》は効かねぇ!一歩届かなかったな!)
(゜Д゜,)(それに、俺の手札にはサポートカード《緊急回復薬》がある。次のターンがくれば、減ったライフポイントもろとも回復可能だ。《エメラルド・ドラゴン》も、温存した《魔石》を使えば対処可能だ)
──カード情報──
《緊急回復薬》
【獲得コスト】2
【カードタイプ】サポート
【グループ】薬品
【効果】ライフポイントを10回復する。
ただし、初期ライフポイント以上は回復しない。
その後、初期ライフポイントが元々の半分になる。
【獲得地】汎用(全ダンジョン)
────────
(゜Д゜,)(しかしなんでこのゲームの回復手段は、こうも使い勝手が悪いんだ?)
( *'ω')「……勝ち筋のヒントをくれたのは、君だよ!」
(゜Д゜,)「……はぁ?」
( *'ω')「僕は、このカード達を知らなかったし、気付いてなかった。でも、君からインスピレーションを受けたんだ!」
(゜Д゜,)「お前、なにを言って……」
( *'ω')「《エメラルド・ドラゴン》の効果で《魔石》を獲得!」
( *'ω')「そして、その《魔石》と《翡翠》で、3コストを出力!!」
(゜Д゜;)「カードを獲得だとぉ!?ここへ来て一体何を……」
( *'ω')「僕は《翡翠》を使ってるから、5コストまでの生物カードを獲得できる!君も使った、あの生物をね!!」
(゜Д゜;)「5コスト……」
(゜Д゜;)「ああッ!!《ワイルド・ボアー》」
──カード情報──
《ワイルド・ボアー》密林に棲む獰猛な猪!突進しかできないが、威力抜群!
【獲得コスト】5
【パワー】1
【カードタイプ】生物
【グループ】イノシシ
【効果】攻撃時、パワー+2
このカードは獲得した時にプレイできる!
【生息地】密林固有種
────────
( *'ω')「正解!そして《ワイルド・ボアー》は、獲得したターンにプレイできる!!」
( *'ω')「君のライフポイントは7、《雷の盾》の防御力を含めて8」
( *'ω')「そして僕の《エメラルド・ドラゴン》と《ワイルド・ボアー》のパワー合計も8だ!」
( *'ω')「いくよ!!総攻撃だ!!」
( *'ω')「"雷竜の槍撃"!!」
(゜Д゜;)「ぐ……っ」
(゜Д゜;)「ぐぁぁぁぁっ!!!」
('A` )「『クエスト』条件達成!」
('A` )「勝者は……( *'ω')!!見事な逆転劇だぁぁぁっ!!」
──こうして、( *'ω')のE級昇格が決定した……
【冒険者ギルド-クエスト受付】
(゜、゜*)「はい。これで君もE級冒険者ね」
( *'ω')「うん!ありがとうございます!」
( *'ω')「……でも、E級になるとどうなるの?」
(゜、゜*)「そうね。1つ目は賞金の解禁。見習いのF級と違って、E級からは試合に応じて賞金が出るわ。負けても少しは出るから安心して頂戴」
( *'ω')「わぁ!」
(゜、゜*)「2つ目は、《冒険者スキル》の解禁」
( *'ω')「《冒険者スキル》?」
(゜、゜*)「そう。E~D級なら1つ、C~B級なら2つ。それ以上は3つ。冒険者固有のスキルを試合前から付けられるわ」
(゜、゜*)「例えば初期ライフポイントを増やしたり、初期手札を変更したり、特定の攻撃に耐性を付与したり……試合中に使用できるスキルもあるわ。一度だけ生物をパワーアップさせたりね」
( *'ω')「なるほど!」
(゜、゜*)「自分の得意戦術にあった《冒険者スキル》を付けることが、勝利に繋がるわよ!ギルド受付で大好評発売中!」
( *'ω')「はい!ありがとうございます!」
( *'ω')「……それだけ?」
(゜、゜*)「……いや、最後にもう一つあるわ」
(゜、゜*)「それは……」
──その時、闘技場の方から爆発音が轟いた!
('ω'*;)「なに!?今の音!」
(゜、゜*)「これは、( ^ω^)が『クエスト』中の闘技場からだわ!」
(;*'ω')「師匠が!?」
【冒険者ギルド-第8闘技場】
(;^ω^)「ぐ……クソ……読み違えちまった……」
(;^ω^)「俺も……ここまで、か……」
('ω'*;)「し、師匠!だいじょうぶ!?」
(;^ω^)「お、ボウズか……すまねぇな、こんな無様な姿を、見せちまって」
('ω'*;)「口から血!?……なんでカードゲームで、こんなケガを?」
(;^ω^)「はは……そりゃあライフが0になれば、血もでらぁ……」
('ω'*;)「!?どういうこと?」
(゜、゜*)「まさか、アンタが死ぬことになるとはね……」
(;*'ω')「受付嬢さん!死ぬって、どういうこと!?」
(゜、゜*)「E級冒険者になると解禁されるもの、その最後の一つは……『命のライフポイント化』」
( *'ω')「……え?いの……ち?」
(;^ω^)「俺達冒険者は、文字通り命を削って『クエスト』をしてんのさ。そして削られたライフポイントは不可逆……決して元には戻らない」
(;^ω^)「ただ、一回負けたら死ぬってわけじゃねぇ……人間の総ライフポイントは、何万とある……『クエスト』ごとに少しずつ削られるって訳だ」
(;^ω^)「それが……神の定めたルールだ」
('ω'*;)「なんで……なんで神様はそんなことを!!」
(;^ω^)「神は、"遊び相手"を求めてんのさ」
(;^ω^)「自作ゲームを作った奴が最初に求めるのは、一緒にゲームを遊んでくれる奴だ……あのクソ神は、人間にそれを押し付けたんだ!!」
(;^ω^)「そして"A級"冒険者になるってことは……アイツの遊び相手に選ばれるってことだ」
('ω'*;)「え?」
(;^ω^)「腐ってもゲームマスターだ。神は強ぇ……なんせ有史以来、奴に勝てた人間はいねぇんだからな。そうして負けがこめば冒険者はいつか死んじまう」
(;^ω^)「いうなれば冒険者なんて……生け贄みてぇなモンだ!!」
(;゜ω゜)「ぐふっ……!!はぁ……はぁ……」
('ω'*;)「師匠!もうしゃべっちゃダメだよ!」
(;^ω^)「はぁ……はぁ……もう、いいのさ。俺ぁもう、疲れた。ようやく、こんなクソゲーから逃れられるってんだ……清々すらぁ」
(;^ω^)「そういや……ボウズ、E級に上がれたか?」
('ω'*;)「う、うん!あがれたよ!ねぇ、もう……」
(;^ω^)「そうか、やったな。これでお前独りでも金を稼げる……生きていける」
(;^ω^)「じゃあ、"最後のレッスン"だ」
(;^ω^)「実はライフポイントを回復する手段が、一つだけある。それが『クエスト』中に薬品カード……ライフ回復系のカードを使うことだ。それをうまーい具合に使って『クエスト』を達成するんだ。そうやって冒険者は延命をしてる」
(;^ω^)「いいか?薬品カードだ」
('ω'*;)「分かった!分かったから……」
(;^ω^)「よし、いい子だ……こんなクソゲー、ずっと大嫌いだったが……」
(;^ω^)「お前と引き合わせてくれたことだけは……感謝だな」
(;^ω^)「じゃあ、な……ボウズ……お前は……生き、ろ……よ」
( ω )「」
('ω'*;)「し、師匠……?」
(゜、゜*)「……っ」
(;ω;*)「ししょぉぉーーーーーっ!!」
──神が作ったカードゲーム『クエスト』が広まった世界。
──そこでは、子どもから大人まで、全ての人類にプレイが強制され、命がライフポイント化された
(;ω;*)「うぅ……師匠……」
(゜、゜*)「ごめんなさい、黙っていて……これも神様が定めたルールなの」
(;ω;*)「お姉さん……僕、強くなるよ!」
(゜、゜*)「え?」
──しかしある時、人類は神と交渉した。そうして、『クエスト』に本気で取り組む者だけの命がライフポイント化されるようになった。
──彼らは冒険者と呼ばれ、神の”遊び相手”に相応しい強さを求められた……
('ω'* )「もっともっと強くなって!神様……いや、神を倒してやるんだ!!」
('ω'* )「そして、こんなクソゲーを終わらせてやる!!」
──そして、神は人間に一つ、約束をした。冒険者を増やすために……
( ・∀・)「まぁ、もしも俺を倒せる者が現れたら、その者の願いをなんでも一つ、叶えてやろう」
( ・∀・)「倒せるのなら、な!ククク……はーっはっはぁ!!!」
──これは、神を倒さんとする冒険者達の物語ッ!!
('ω'* )「見てろよ!僕の『冒険』は、これからだぁぁぁッ!!」
ご愛読ありがとうございました。
日曜日夕の次回作にご期待ください。